大分のおいしいネタ、抽出しました。

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店の前を通るたびに、フラれ続けてはや半年。だけど、これだけ何度もフラれると、果敢にチャレンジしたくなるのが人間の性。

「本日は終了です」の文字に何度泣かされたことか…

今回、本連載を言い訳に電話を入れてみたところ、声から明るさがにじみ出ている店主の奥さんから、「うち、ランチは1日20食限定でやっているので、なくなり次第終了なんです。早い時は12時過ぎにはなくなっちゃうこともあるから、常連さんはオープンと同時にいらっしゃる方が多いんですよ~!」と回答が。

なるほど。店主のやる気がなくて早く閉めてしまうんじゃなくて、お客さんがここのランチを食べるためにやる気を出しすぎて、早い時間に20食が完売しちゃうのか! この時点で胸のつかえがスッキリとれた感はありますが、次なる疑問が。

「早く行ってでも食べたいランチって、どんな内容なんだろう?」。

ランチはもちろん予約不可。早い者勝ち、ということで、日をあらためて11時半のオープンと同時にダッシュで入店しました。念願の『甚平』、初潜入です。

小上がりとカウンターに分かれた店内

小上がり席は、子連れのファミリーやグループ利用にピッタリ

電話でお話しをした奥さんが、「いらっしゃいませ~!」と笑顔で出迎えてくれました。オープンして8年になるというお店は、以前の店舗の面影を残した形で改装しているのもあり、年季を感じさせる味のある雰囲気。私たちは小上がり席に着席しました。

気になるランチはというと、

手書きのメニュー表には気になるランチがイッパイ

大きく表示された「日替りランチ」のほかに、「とり天みぞれ定食」や「焼き魚定食」など、全9種類が並んでいました。あ~、どれも好物ばかりで悩むなぁ。どれが人気か聞いたところ、初めて来る人はほぼ日替りランチ。常連さんは日によって好みのメニューをオーダーするそう。では本日、『甚平』デビューなので、「日替りランチ」といきますか!

注文後まもなくして、「まずは6品プレートからどうぞ~」と、大きな6マスのお皿に美味しそうなおかずがたくさん盛り付けられた、前菜プレートが運ばれてきました。日替わりランチを注文すると、なんとこの豪華6品プレートが付いてくるのだそうです(それ以外のランチは、3品プレート付き)。

メインが来た!って、おもわず勘違いするほどのボリューム

この日は、マカロニサラダ・きなこ餅・刻み大葉入りの浅漬け・さつまいもの天婦羅・玉子焼き&枝豆・ささみとたまねぎの和え物が盛られていました。日によって少しずつ内容は変わるそうで、すべて手作り。湯布院の有名旅館で料理人をしていたご主人が作るだけあって、どれも後を引く味わいです。おもわず、「生一丁!」って叫んでしまいそうなくらい“おつまみ”にもピッタリな品々に、早速、胃袋を鷲づかみにされてしまいました。

ちょこちょこと前菜をつまんでいると、お待ちかねのメインが運ばれてきました。

山盛りのチキン南蛮とサラダは、まるで2つの巨大な山がそびえたつよう

この日の日替わりランチのメインは、「チキン南蛮」。

「す、すんげぇのキタゾォォォオーーーッ」。そう叫ばずにはいられないデカ盛り具合に圧倒されていると、「みなさん驚かれます(笑)。うちは、ごはんとお味噌汁はおかわり自由なんですけど、この通りおかずが多いので、大盛を頼む方には“最初は普通盛で様子を見られた方が良いかも”と提案したりもします。女性の常連さんは、最初は小盛にする方が多いですね」と奥さん(うっかり大盛頼まなくて良かったぁ~…!)。

『甚平』のチキン南蛮は、甘酢にくぐらせずに上からかけるタイプ。サクサクとした食感を楽しめるのが特徴です。とろみのある自家製甘酢を程よくまとったチキン南蛮に、手作りのタルタルをたっぷりとかけていただくと、肉汁と鶏肉の旨み、そしてクリーミィな味わいが口いっぱいに広がります。

一般的な酸味のあるものとは一線を画す、まろやかでクリーミィなタルタルソース

クリーミィさの正体は、生クリーム! 甘酢のほのかな酸味とのバランスを考えて、タルタルに生クリームを使用しているんだそうです。まろやかでコクがあって上品に仕上がったタルタルは、アボカドやサーモンと合わせて洋風に仕上げても美味しそう。山盛りのサラダや前菜を時折挟みつつ、巨大なチキン南蛮の山を少しずつ崩していきながら、なんとか完食しました。

「おなかがパンパン…ごっつぁんでしたぁ!」。

見てのとおり、ランチは利益度外視。それでも営業を続けるのは、足しげく通ってくれる常連さんがいることと、ランチでお店の味や雰囲気を知ってもらって、“夜も行ってみよう”と思っていただける人を増やしたいから。実際に、最初はランチで訪問し、後日飲みに来る人が多いそうですよ(その気持ち、すごく分かるなぁ)。

夜は、人気の「刺し盛り」をはじめ、テレビでも紹介されたという「塩からあげ にんにくMAX」や「種鶏ゴロゴロ焼き」、「アサリ豆腐酒蒸し」など、趣向を凝らした一品メニューが楽しめます。カウンターには常連さんが入れた焼酎のボトルが所狭しと並んでいて、繁盛ぶりがうかがえました。くぅ~、ご近所さんがうらやましい…!

日によって少しずつ内容が変わる黒板メニュー。懐かしのタコサンウインナーも発見!

定番メニューも充実。そそられる一品料理がたくさんあって悩みそう

冒頭で触れたとおり、ランチは1日20食限定。早い日は12時過ぎに完売することもあるそうなので、11時半のオープンと同時に入店するのがオススメ。そこまでしてでも食べに来る価値アリ!の、6品プレート(or3品プレート)&大盛おかずランチ。ぜひ一度、ご賞味ください。

笑顔が印象的な奥さんと多趣味なご主人との会話もすごく楽しかった!

定食と酒肴 甚平。(じんべい)
住所:大分市日吉町11-26 うるまビル1F
電話:097-576-7114
営業時間:11:30~なくなり次第終了、17:30~23:00 ※土曜のみ17:30~23:00(ランチ休み)
定休日:日曜
駐車場:4台

 

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