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  • 杵築市マスコットキャラクター きつみん
    DATA
    ■職業:侍
    ■性格:恥ずかしがりや
    ■種別:ご当地特産品系ユルキャラ

杵築城にて。お得意のポーズは仁王立ち

 

江戸の風情漂う城下町のお侍ちゃん


久しぶりに杵築市中心部を歩いた。江戸時代に杵築藩松平氏の城下町として栄え、南北の高台に残る武家屋敷や商家など、往時の姿が色濃く残っていることは散々仕事で書いてきたので知っていたが、改めて歩いてみると「いい町だなぁー」としみじみ感じた。

藩主の休息所だった楽寿亭の一部が現存する「磯矢邸」

そんな杵築市のキャラクターが「きつみん」だ。小学生を対象に募集したイラストの中からみかん頭の「キッツキー」を基に、江戸風情や侍を意識したシイタケのちょんまげ、「着物が似合う歴史的町並み」を意識した着物(しかも緑茶色)と、町の特産品をいろいろ詰め込んだ姿にパワーアップ。その後「きつきお城まつり」できつみんと命名された、“The杵築”なお侍ちゃんである。江戸!江戸~!

杵築の特産品「きつき茶」は、独特の甘みとコク、深く豊な香りが特長だ

袴から飛び出たきつき茶の茶葉を模したしっぽ

侍としての矜持より、見た目優先の2代目


撮影場所である杵築城に現れたきつみんは、昨年誕生した2代目。大活躍した初代がだいぶくたびれていたため新調されたのだが、「快適さや軽量化はもちろん、なにより可愛くなった」のが一番のポイントだとか。

こちらが初代のきつみん。2代目に比べて機敏に動けた

これまでのきつみん(初代)が人間的に見えるくらい立派な二頭身だが、それと引き換えに歩幅が狭くなり、腕も上がらないなど、だいぶ動きが制限されている。担当者さんも「可動域より可愛さを取ったんです」とキッパリ。デビュー当初は“うれしいのC”や“恥ずかしい”などの決めポーズがあったらしいが、今ではどれもできなくなったという。腰に刀が差せなくなった時点で、侍としてはかなり致命的かと…。

初代が腰に差していた刀。2代目は握ることすらできず、外出時は従者(担当者)に持たせている

みかんも桃も歩く、杵築の坂


町並みから、数々の映画やドラマのロケ地に選ばれている杵築市。最近では松坂桃李主演の映画「居眠り磐音」にて、主人公の故郷「豊後関前藩」として登場している。北台の武家屋敷と谷間の商人の町を結ぶ「酢屋の坂」からは、南台武家屋敷につながる塩(志保)屋の坂が正面に見える。「あの坂を松坂桃李も歩いたのか…」と思うと、感慨深いものがある。ぜひお会いしたかった!

土塀や石垣が印象的な「酢屋の坂」は石畳が美しい

主人公の実家として登場した「大原邸」。訪れた後に映画を見返すと、杵築の町並みが割とそのまま登場しているので驚きだ

大原邸での撮影を終えて移動していると、近所の杵築幼稚園の園児たちからきつみんコールが。「きつみーん!!」と園内から手を振る子どもたち。最後に「きつみん、またねー!」と見送られ、地元での圧倒的な人気を見せつけられた。これも2代目の二頭身効果なのか。後ろ姿で確認できなかったが、横にいた担当者さんはドヤ顔だったことだろう。

園児からの声援を受けるきつみんと担当者さん。杵築は幼稚園まで石垣があり立派だ

杵築ブランドをPRするため、東北楽天ゴールデンイーグルスのスタジアムへ。ここでも大人気だったとか

 

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ユルキャラ/ゆるキャラ/杵築市/きつみん/きつき茶/居眠り磐音

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