大分のおいしいネタ、抽出しました。

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「毎日同じメニューしか食べられないとしたら?」という質問には、いつも「カレー」と答えていた私。東京にいた時から、お気に入りのカレーが食べられるお店がいくつかあるほど、実はカレーに目がない私である。

そして大分に拠点を移し、真っ先に探したお店は「カレーの美味しいお店」だった。
本屋で購入した、大分のグルメ雑誌をパラパラめくっているととあるページのカレーと目があった。

野菜と肉の旨みが溶け合って、見るからに栄養満点に輝いていたそのカレー。個人的には、欧風カレーよりもインドカレーなどの「本場感」を楽しめるカレーが好みの私。

これは今すぐにでも食べに行きたい!と思い立って、翌日にはお店に行き、まんまと心を奪われた。

ガレリア竹町を歩いていき、ローソン大分竹町通りのすぐ近くにある『ワインとカレーとイタリアン テル』。その名の通り、ワインと合う料理を提供してくれるお店だが、ワインとカレー、カレーとイタリアンという組み合わせは珍しい。

落ち着いたお店の雰囲気に、オシャレな照明、ウッドベースのテーブル。洗練された空間の中にも、素朴で落ち着ける雰囲気が内在している。

オーナーの森﨑さんは、福岡のイタリア料理店で修行し、昨年1月にこちらのお店をオープンしたそうだ。

なぜ、カレーなのか?純粋な疑問をぶつけてみると「私がカレーが好きなので、独学で勉強して、完成させたんです」という答えが返ってきた。

インドカレーをベースに、10種類のスパイスで作られたカレーは、ルー(小麦粉)を一切使用していないという。具材は玉ねぎ、トマトとセリ、チキンで、お米はジャスミンライスというタイ米を用いている。

口に入れると、一気に様々なスパイスが広がっていく。体感的には、薬膳のようでもあるが、決して癖はなく、食べやすい。イタリア、ヨーロッパのスパイス料理を元に、日本人の好みに合うように改良され、オープンしてからも実はちょっとずつ変えていっているそうで、日々進化を続けているという。

ワインとカレーは一般的に合わないと言われているが、「ワインにも合うように」と作られたカレーの独自性はそこにある。仕事を頑張った1日の最後の食事に、ワインと一緒に飲めたら、たとえどんなに嫌なことがあっても、それだけで幸せな1日に上書きできそうだ。

森﨑さんによると、スパイシーなワインや、赤ワイン、スパークリングワインなども合うらしい。ワインと一緒に食べることで、また違ったカレーの一面が見えてくるかもしれない。

サラダのドレッシングも、ピクルスも全て自家製で、こだわり抜いた食材ゆえの温かさを感じる。8月に入ってから、案の定夏バテ気味で、食欲が失せていた私にとって、もはやこのカレーは救世主だ。一口食べたらまた次、次…とまさに「やめられない止まらない」状態になってしまった。

メインの客層は30〜40代の女性のお客さんが多いそうだが、やはりスパイスによる「美」の効果だろうか。決して辛くないのに、食べてから数分後には程よく体に汗が滲む。スパイスの発汗作用と体を温めてくれる効果が、働いている証拠だ。代謝を促し、汗をかくことで美肌にもなれちゃうかもしれない、一石二鳥なカレーでもある。

そんなカレーは、ランチでは、サラダ、ドリンクがついて1000円、ディナーでは単品800円で提供されている。

これからもこのカレーには、しばらくお世話になりそうだ。

取材・文=SALLiA

ワインとカレーとイタリアン テル
住所:大分市中央町3-6-1 アナンビル1F
電話:097-507-0376
営業時間:火曜〜日曜日、祝日、祝前日11:30〜LO14:00/18:00〜23:00(LO22:30)
定休日:月曜 ※祝日の場合、翌日休み
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)
HP:https://tellu.owst.jp
<キーワード>
大分県/カレー/ワイン/イタリアン/ランチ/ディナー/リトリート/連載

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