OITA Drip.

大分市内から高速道路を利用し約1時間20分、耶馬溪ダムの完成記念に作られた日本庭園『渓石園』に到着します。こちらは、四季さまざまに生い茂った100種3万本以上の樹木と池や岩が調和した、無料で見学できる公園。そんな公園内で「腸活そば屋」として今年営業3年を迎えるのが、今回の目的地『日本庭園腸活そば屋渓石園』です。

赤い柱が印象的な外観

店内にはテーブル席があるほか、ペットと一緒にテラスで食事が楽しめます

入り口の扉を開け店内に入ると、「いらっしゃいませ」と永尾店長が優しい笑顔で迎えてくれました。

晴天時だけでなく、雨の日も趣ある風景が楽しめます

靴を脱ぎ店内に進むと、ガラスの向こうには立派な日本庭園が広がります。「こちらの席からの景色が好きなんです」と永尾さんオススメ、庭園を一望できる角の席を案内してもらいました。

随所に“和”を感じる装飾が飾られます

かわいらしい見た目の提灯型照明

店内は、外の日本庭園の雰囲気にマッチする「和テイスト」で統一。落ち着いた雰囲気の中、ゆったりとしたひとときを過ごせます。

食事は全4種類。どれも小鉢5種とみそ汁が付いてきます

ドリンクのオススメは、“世界最高級”とも称される「ゲイシャ豆コーヒー」

こちらのオススメはなんと言っても、食用の炭が練り込まれた蕎麦が楽しめる「腸活そば炭蕎麦セット」。他にも、同じく炭の使われた「竹炭スープカレー」、中津からあげを使った「中津チキン南蛮」、大分県産小麦100％の「バジルピザ」といった魅力的な全4種類のメニューを提供。今回は、「腸活そば炭蕎麦セット」と「デザート＆ドリンクセット」を注文しました。

「腸活そば炭蕎麦セット」1408円。小鉢は、野菜やひじきなど健康的な食材がふんだんに使われています

さぁ、お待ちかねの料理がテーブルへ。まず驚くのは、やはり蕎麦の独特な色味。炭が生み出す鮮やかな黒色を見ていると、思わずスマホで写真を撮りたくなるはず。「炭には整腸作用があるので、体を内側から元気にしてくれますよ」と永尾さん。炭入りということで味が落ちたりするのではと心配ではありましたが、そんなことは全くなく、おいしい蕎麦を味わうことができました。そして、小鉢が5種類とみそ汁も付いているので、見た目以上に満腹感を得られるセットです。

「デザート＆ドリンクセット」、今回は「ぜんざい」と「ゲイシャ豆コーヒー」をチョイス。通常1012円ですが、食事とセットだと638円に

コーヒーを飲みながら、ふと窓の外を眺めれば美しい庭園が

おなかがいっぱいでも“甘いものは別腹”！ということで「ぜんざい」と「ゲイシャ豆コーヒー」で食後時間を楽しみましょう。ちなみに、デザートは他に「レアチーズアイス」、ドリンクは「果実酢ジュース」というこれからの季節にピッタリなメニューもあります。余分な添加物を使わずシンプルに作っているという優しい甘さの「ぜんざい」、コーヒー好きな岡崎オーナーがほれ込んだという深い味わいの「ゲイシャ豆コーヒー」、そして目線の先にはきれいに手入れされた日本庭園…。なんてぜいたくな時間なんでしょうか、日頃の疲れも癒やされます。

こちらも炭が使われた「竹炭ようかん」1本1037円はお土産にピッタリ！

「竹炭ようかん」や「蕎麦せんべい」、「ゲイシャ豆コーヒー」の豆などお土産の品もいろいろと販売。今回思わず、自宅用に「竹炭ようかん」を購入。シンプルな甘さが上品で、次訪れた際には必ずリピート購入したいと思いました！

オーナーの岡崎達郎さん（左）と店長の永尾真琴さん

岡崎さんがこちらで蕎麦のお店を始めて3年。以前の店舗が閉店後、手付かずになっていたこともあり「最初、店内に置かれていた物の片付けから始めました」と笑います。聞けば、岡崎さんは関東のご出身。料理人として働いた後、海外で10年ほど生活。海外ではスノーボードのインストラクターをするなど、異色の経歴の持ち主。その後、縁あって中津を訪れ、「日本のよさが凝縮されていると感じました」と中津へ移住し、紹介を受けここで蕎麦のお店をスタートすることに。

「何をするにも体が元気でないとダメなので、『食べて健康になる』というコンセプトで店づくりをしました」、そして“蕎麦”と“炭”の組み合わせが誕生。その他にも、インバウンドやペットといった5つのテーマを掲げ、「日本のよさが表現できる店」を目指して日々奮闘中。なお、テーマの1つでもある「音楽」では、岡崎さんだけでなく店長の永尾さんも一役買うことに。永尾さんは、お名前の漢字にもある「琴」を演奏したり、歌を習っていたりと音楽家という一面があり、「実は今、曲を作っているんです。もうすぐ完成するので、どこかで紹介できれば」と岡崎さん。
イキイキと話される様子を見ていると、こちらまでワクワクした気分となりました。「夢や希望を持つことって大事だな」そう改めて感じたひとときでした。