大分のおいしいネタ、抽出しました。

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大分市内から国道210号を車で走らせ、2時間弱。天瀬振興局前の信号を右折し、下道に入ると、右手奥にコンテナ型の建物が見えてきました。

真っ白な外観に、牛と温泉を掛け合わせたオリジナルイラストが目印

約2カ月前にオープンした『桜滝KITCHEN』は、店名のとおり、名瀑「桜滝」へ徒歩約3分の場所にあります。店のそばには久大本線が通り、運がよければクルーズトレイン「ななつ星in九州」や「特急ゆふいんの森」を間近で見ることができます。

半面ガラス張りで、降り注ぐ日差しが心地よい

日田杉を使用したカウンターが温かみを感じさせる

数年前の集中豪雨で半壊したコンテナを再建したという店内は、カウンター8席のみ。カウンターの木材は地元・日田杉を用いて作られています。

メニュー表はこちら

メニューはローストビーフ丼2種と、カレーの3品。メニュー表を見てみると、見慣れぬ「温泉熱調理」の文字が。ここ天ヶ瀬温泉街には約15本の地熱があり、浸かるための温度に満たさないものがあるのだとか。その中の1本が約60℃で湧いていることから、牛肉の低温調理に適していると着想し、料理に取り入れることになったそう。早速、お目当ての肉丼をいただきましょう。

「国産和牛ローストビーフ丼(香の物、サラダ、みそ汁付き)」2800円

ローストビーフ丼のお肉は九州産牛もも肉の霜降り部分を使用。自家製タレは日田産ユズやナシがブレンドされた和風ベースで、サッパリとした味付けです。また、薬味の「デュクセル」は“森の香り”という意味を持ち、洋食では主にマッシュルームを使用してソースや付け合わせにするそうですが、これも和風にアレンジ。日田産の乾燥シイタケを水に戻し、タマネギなどと炒めて、戻し汁を加えて煮詰めていく、手間暇のかかった一品。お肉と合わせて食べると味変になりますよ。メインもさることながら、付け合わせにも独自のこだわりが光ります。

霜降り肉の艶やかなピンクに、ぷるっとした温泉たまご…あぁ、眼福…

ところで、丼を見てお気づきではなかろうか…。このお肉の多さ!丼一面にローストビーフがぎっしり。おおよそ15切れほどあるのではないかというお肉は約120グラム、白米は約200グラムもあるんです。ですがボリュームに反して、箸が止まらなくなるほどにしっとりと柔らかい食感のお肉に感動すら覚えます。食べきれない場合は事前に白米の量を減らすことが可能なので、注文時に伝えましょう。赤身肉の「ローストビーフ丼」1800円も同様、低温調理された柔らかい牛肉が楽しめますよ。

「肉屋の欧風カレー(サラダ付き)」1500円

丼ものが目当てとはいえ、もう一つのメニューも気になるな…という貪欲な目線が伝わったのでしょう。なんと、カレーも用意してくれました(ありがたい~!)。カレーは、フレンチで提供していた直伝のレシピで、ローストビーフと温野菜のコラボレーションが堪能できる一皿。野菜も地物にこだわっていて、全体が目で楽しめるよう色彩が豊かなのがわかります。

オーナーシェフの吉良さんが腕を振るう

オーナーシェフの吉良将太さんは同市出身で、東京や福岡で料理人をしていたところ、さまざまな環境に導かれるように天瀬の地域おこし協力隊に加入。任期中に豪雨水害に見舞われ、観光客が戻ってくるための復興を願い、この店のオープンを決めたそうです。料理人の知識を生かした温泉熱調理法はここならでは。「ローストビーフ丼が名物グルメとなって、温泉街に訪れるきっかけになってほしい。料理で町づくりをしていきたい」と話す、吉良さんの強い思いが表れています。

器はこれまた地元名産品の「小鹿田焼」を使用

名瀑「桜滝」の周辺は、四季折々の風情ある景観に包まれる

1月某日に訪れた際は、辺り一面が雪景色。これもまた一興

どこかしこに“日田愛”があふれ、こだわりの料理と空間でおもてなしする『桜滝KITCHEN』の夢は、まだまだ始まったばかり。「暖かくなってきたらウッドデッキに席数を増やし、いずれコンテナを増設できれば」と吉良さんは語ります。四季で移り変わる景色も見どころなので、ぜひ訪れてみてください。

桜滝KITCHEN(さくらだきキッチン)

住所:日田市天瀬町桜竹644-4
電話番号:080-5282-3857
営業時間:11:00~17:00
定休日:月~水曜※祝日の場合は営業
駐車場:共有P利用(市営桜滝駐車場利用)
HP:https://www.instagram.com/sakuradaki_kitchen/

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