まとめ記事・動画
臼杵の豊かな自然や文化とともに、臼杵焼を“体験”【アシスタントお松のうつわにきゅん♡⑥】
大分に移住して1年半。ずっと行ってみたかった場所へ、お松、ついに行ってきました!
臼杵市にある『うすき皿山』さんです。
臼杵焼と言えば、白や黒の上品なうつわのイメージ。
以前からSNSで拝見したり、「うつきゅん」で訪れたお店でもよく取り扱われていて、ぜひギャラリーを見に行きたいと思っていたんです…!

「北舎」のこちらの棟にはギャラリーと喫茶室が。玄関でスリッパに履き替えます
今回訪問したこちらの施設は、アトリエとギャラリー、喫茶室、菓子工房からなる「北舎」、食堂と土産店からなる「南舎」で構成され、臼杵焼をたっぷり堪能できるスポットです。
もともとは「臼杵石仏」に訪れる人々を案内する『石仏観光センター』として親しまれてきた場所を、創業100年のタイミングで社名とともにリニューアル。臼杵焼と臼杵の食文化を伝える場に生まれ変わったそうです。

ギャラリーには所狭しとうつわが並びます。眼福すぎる!
初めて臼杵焼を見たとき、同じく大分の焼き物である小鹿田焼とは正反対なデザインに驚いた記憶があります。
臼杵焼のルーツは、約200年前、江戸時代後期に臼杵藩で作られていた幻の焼き物「末広焼」。十数年で途絶えてしまったため資料は少ないものの、残っていた器などを参考に、作陶家であるオーナーの宇佐美裕之さんが10年前に復活させたのだとか。
特徴はなんといってもその美しい形!!
花の形の末広焼作品や臼杵の自然から着想を得た「輪花」「稜花」「菊花」シリーズを中心に、洗練されたシェイプが印象的です。

右奥が「輪花」シリーズの浅鉢7150円、左手前が「稜花」シリーズのリム皿5500円
お肌がきれいな人のことを「陶器肌」なんて褒めたりしますが、私の中で白の臼杵焼はまさにそんなイメージ。マットだけどすべすべした質感とほどよい厚み・重みがあって、ずっと触っていたくなります。
店頭では白と黒のものを見かけることが多いですが、ギャラリーにはシルバー、ブロンズの釉薬を使ったものもたくさん並んでいました。

お松はこちらのブロンズの豆皿を買ってしまいました。なんと並べるとアラベスク模様に!蒐集癖をくすぐってくる恐ろしい子…
店舗には定番品を卸していることが多く、こちらのギャラリーにしかない一点ものもたくさんあると聞き、胸が躍る私。
豆皿もバリエーションが豊かで、たくさん集めて並べたくなってしまいました。
おつまみを少しずつ乗せたらその光景だけでお酒が進むのではなかろうか。

古家具との組み合わせもいいですねえ
ギャラリーの奥には喫茶室があり、季節のお菓子と中国茶をいただくことができます。
「臼杵焼は食卓の主役ではなく、 “額縁”なんです」とスタッフさん。
主役はあくまで料理であり、うつわはそれを縁取り引き立てる存在という考えが基本にあるからこそ、絵付けなどはせずシンプルに仕上げているそうです。

喫茶室。庭を眺めながらティータイムを楽しめます
運ばれてきたケーキを見て、その言葉に納得。
ケーキの存在感を引き立てつつも、さらにうつくしく、おいしそうに見せてくれているような気がしました。
黒も意外とどんな料理にも合うし、洋風すぎないデザインは和食や中華でもなじみそう。
家に臼杵焼があると思えば、なんだか料理のやる気も湧いてきたりして?
この日は時間がなくお松は中国茶はいただけなかったのですが、ほかのお客さんたちは説明を聞きながらゆっくりお茶と向き合う時間を楽しんでいらっしゃいました。
※喫茶室の利用はワンドリンク制です。

「季節のタルト」935円。その時季の旬のフルーツを使っており、この日はぶどうとマスカットでした。タルト部分がパイ生地でとってもおいしかったです。また食べたい~~!
ちなみに時期によってはアフタヌーンティーも提供されているらしく、気になってインスタグラムを拝見したところ極楽浄土のような光景が広がっていました。プライベートでリベンジしたい…。
今後も予約制で年に何度か提供する予定とのことなので、訪れる際はぜひHPのチェックを!

北舎奥にある「アトリエ皿山」。体験は毎週水~日曜日に受付
ギャラリーと喫茶室を堪能したあとは、奥の棟にあるアトリエの見学へ。臼杵焼は、石膏でできた型に粘土を乗せて形作る「型打ち」という技法で作られています。

こちらが石膏の型。なんだか落雁みたいですね
量産向きなのかと思いきや、実は裏面は一点一点手作業!
そのためスタイリッシュな印象とは裏腹に少しずつ個体差もあり、それが独特の味わい深さを生んでいます。

ちょうど作業されているところを拝見できました。職人さんの緻密な技が光ります
アトリエでは型打ちや金継ぎを体験できるとあって、お子さま連れで体験に来られているお客さんがたくさんいました。
商品を制作されている職人さんたちのそばで体験ができる機会なんてなかなかないと思うので、こちらもぜひ訪問の際はチャレンジしてみてくださいね。
季節の移ろいを目でも舌でも感じながら、選んだうつわにどんな料理を乗せようか考える…。
そんな時間を過ごせるのってすごく贅沢かもしれませんね。
11月15日~12月21日にはクリスマスマーケットを開催予定。
ヒンメリや木製のお椀やトレー、ハワイアンジュエリーなどさまざまなジャンルの作家さんによる作品が集まるそうなので、喫茶の冬メニューと一緒に楽しんでみては。
電話:0972-65-3113
営業時間:11:30~16:00(LO15:30)
定休日:月・火曜※祝日の場合は営業
駐車場:7台
HP:https://usarayama.com/
大分/臼杵市/雑貨/臼杵雑貨/陶芸/陶芸家/ギフト/臼杵観光/臼杵散策/loopthings/大分のうつわ/うつわ好き/器巡り/大分セレクトショップ/大分作家/大分のいいもの/お松のうつわにきゅん /器好きと繋がりたい/民藝好き/おみやげ
おすすめトピックス
カテゴリ
TOPICS
ドリップ編集部
SALLiA
あべこ