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夢は世界平和!?
一人でも多く、笑顔になれる世界を目指して


みんな、壁画って知ってる? わたしはつい古代エジプトの洞窟壁画的なものを想像しちゃうんだけど、イマドキの壁画ってポップだし3D仕様だったりするのよね! 時代の進化を感じるわ~!! (ㆁωㆁ*)

芳賀さんの作品。まるでその場所にいるかのような写真が撮れちゃうの!

そもそも壁画って壁や天井などに描かれた絵画のことなんだけど、そういった場所に絵を描いて明るい空間へと変えてくれるのが、『空間ペインター』の芳賀健太さんなの!! どんな人なのか気になる木よね!? いろいろ深掘りして聞いちゃうわよ~!!

大分市在住・『空間ペインター』代表の芳賀健太さん

うま子:はじめまして~! 芸術家の方に会えるなんて光栄すぎて…聞きたいことがたくさんあるの! まず王道な質問だけど、芸術の道へ進むことになったきっかけはなんだったの? (*•ω•*)

芳賀さん:いろいろあるんですけど、一番最初のきっかけはおばあちゃんでしたね。

うま子:おばあちゃん! おばあちゃんの作るご飯ってめちゃくちゃ美味しいわよね…。はっ、いけない!早速話が逸れちゃったわ! おばあちゃんの何がきっかけだったのかしら!?

芳賀さん:小さい頃の話なのですが、父が転勤族で当時僕たち家族は兵庫県に住んでいて、母が福岡に住むおばあちゃんと文通をしていたんです。その中に僕の絵をいつも入れて送ってくれていて、それをおばあちゃんがすごく喜んでくれたのがうれしくて。振り返ってみると、そこが原点ですね。

制作中風景

うま子:ほっこりエピソードね~。元々絵を描くことが好きだったのね!!

芳賀さん:そうですね。それからちょっと時が経って、15歳ぐらいの時に精神的に病んでしまった時期があって。「生きていてもしょうがない」と自殺を考えてしまうくらい追い込まれていて、その時に「死ぬか・生きるか」 の二択でどうしようって…

うま子:待って!? 究極の選択すぎない!?!?! 生きて!?!?!?!?!?!??!?!?

芳賀さん:思春期っていうのもあって(笑)。当時は世の中がすごい悪く見えていたんですよね。悪いニュースばかり流れている印象で、母と父の考え方と合わずに衝突してしまったり…。自分が社会に馴染めていないような気がして悩んでいました。でも、どうせ生きるなら世の中を良くするようなことをしたいと思ったんです。

うま子:世の中を変えていく存在になりたいと思ったのね! 何か悪いことがあった時は良いことがあるってことだからね!! 生きているだけで丸儲けって考えよう!!(どこかで聞いたことあるセリフ)

壁画作品。壁から宇宙を覗き込めちゃうのがなんだかロマンティック~!

芳賀さん:あと、僕のひいおじいちゃんは戦死しているんです。「行かなくていい立場だったのに行かなきゃいけなくなって、そして亡くなってしまったんだ」と、おばあちゃんに小さい頃から聞かされていたので、“平和”を昔から意識していました。だから、そういう世界平和とか、世の中を良くすることっていうことをできる仕事をしたいなって思ったのも、おばあちゃんのおかげなんです。

うま子:おばあちゃんすごい!! 芳賀さんの人生にきっかけを与えまくっているじゃない!

芳賀さん:感謝ですね。あと、元々漫画が好きだったので漫画家を目指した時期もありました。漫画家になればいろんな人に影響を与えられるんじゃないかって。それと同時期にX JAPANのHIDEさんの音楽を聴いて、衝撃を受けて。自分で自分を抑圧して気持ちを隠していた時期だったので“自由”を教えられたというか(笑)。世の中に訴えかけられるような力として、でかいなと思ったのが漫画と音楽の2つでした。

うま子:15歳にして夢が大きい! 素晴らしいことね!! (^O^)♥

芳賀さん:「死ぬか・生きるか」のどちらかしかない感情だったので、行動は思い切っていましたね(笑)。大学進学をきっかけに大分県に来たのですが、その頃から路上で歌を歌うようになっていて、段々漫画を描かなくなってしまったんです。漫画だと描くのに時間がかかる分、歌は目の前にいる人に届いて反応をしてくれるので、「ああ~こっちのほうが早いかもしれないな」と思って。学校では絵の勉強をして、終わったらバイトからの路上で歌って…のルーティンでしたね。

うま子:なんてパワフルな学生なの…!! うま子も見習いたい!!

芳賀さん:そうしているうちに就職活動をする時期になって、絵か音楽かで悩んでいた時に、埼玉県に壁画を描く仕事があることを知って、会社説明会に参加したんです。そこでのお話しがもう、衝撃的で!「半年後に潰れると言われていた会社に絵を描くことで、むしろ人が沢山来るようになって潰れなくなった」という話を聞いて「すごいな~! 」と感動して。絵を壁に描くことでその部屋の雰囲気や外の雰囲気が変わって、周りの人に影響を与えるっていう、壁画の魅力をたくさん教えてもらったんですよ。

うま子:壁画の力ハンパないわね!!

豊後高田市の「恋叶トンネル」内制作風景

芳賀さん:「絵ってすごく力があるんだ! できることっていっぱいあるんだ!」と改めて思いましたね。僕は大分がすごく好きだったので、帰りの夜行列車の中で「どうやったら大分でできるだろう」とか、そういうことをひたすら考えていました。で、帰ってきた直後に大学の後輩から「うちのバイト先が新しくお店を出すから、その壁に絵を描く人を探しているんです」と言われたんです。

うま子:ええ!?!? どこかで見張られていたのでは?ってくらい、ぴったりなタイミング! 運命を感じるわね…!!

芳賀さん:本当そうなんですよ(笑)。もちろんその話に飛びついて、実際やらせてもらえることになりました。あまりにもタイミングがぴったりだったので、「これは壁画をやりなさいという神様からのお告げなのかな? 」とも思いましたね。

壁画でやっていく気持ちが完全に固まった芳賀さん。さらに、当時路上で歌っていた時に組んでいたバンドメンバーがデザイン会社を立ち上げることになり、とんとん拍子で会社の立ち上げスタッフとして働くことに。そこで現在の屋号『空間ペインター』を作りだし、本格的な芸術活動をスタートさせ、5年後に独立。今年の4月で15周年を迎えるそう。

うま子:人生ってほんと、なにがあるかわからない…!! 15年って、長いような、あっという間のような。とにかく、15周年おめでとうございます!! 一つのことをずっとやり続ける方って本当尊敬しちゃう!! (๑✧∀✧๑)

芳賀さん:ありがとうございます。芸術活動は楽しい反面、もちろん大変なことも多いんですけど、充実した日々を送っています。

そして、波乱万丈な人生を歩んできた芳賀さんに転機が訪れたのは去年の10月。なんとフランスの有名な『ルーブル美術館』の地下で行われる国際的なアートフェアに、日本のブースで出展しないかと声が掛かったのだ!! 最初は詐欺なのではないか?と半信半疑だったが、よくよく話を聞いて、「この話は本当なんだ」と驚いたという。

『ルーブル美術館』地下で行われたアートフェアにて、芳賀さんの作品を購入されたパリ在住のお客さま

うま子:『ルーブル美術館』ってめちゃくちゃ有名なところじゃない!! アホなうま子でも知ってるわ!

芳賀さん:なかなかそんな機会ってないじゃないですか。制作枚数は3枚と指定があったので、自分の“人生をかけた3枚”と言いますか、「今までの集大成を詰め込まなきゃ!」と思って、どのような作品にするか自問自答しましたね。

うま子:集大成となると、いつも以上に力が入るわよね…!! 絵を描くときってやっぱり閃きが大切なのよね?

芳賀さん:そうですね。その時のインスピレーションが降りてきたタイミングもすごかったんです(笑)。『ルーブル美術館』にはガラスのピラミッドがあるんですけど、それを作った建築家の方が、日本で携わった美術館が滋賀県にあるんです。その美術館をテーマにして描きたいなと思い制作を始めたのですが、そのタイミングで建築家の方が102歳で亡くなられたんです。「これは描かなければ!!」とより一層気合いが入りましたね。

うま子:なんちゅータイミングなのよ!!!! 不思議! 描きなさいっていう神様のお告げだったのかしら!!

美術館をテーマにした作品「KISEKI~桃源郷~」(ルーブル美術館アートフェア出展分)

芳賀さん:それからありがたいことに、東京の新宿駅に絵を描いてほしいという依頼があったんです。これは海外に行く前に、日本の中の首都圏で挑戦しろっていうことなのかなと思い、全身全霊、気持ちを込めて描きました。その仕事が終わって次の日にみた景色が感動的だったんです。

新宿駅西口の看板3Dアート作品

新宿駅作品完成後に見た景色をテーマにした作品「KISEKI~光の鳥~」(ルーブル美術館アートフェア出展分)。虹と由布岳、光に包まれた鳥が飛んでいる風景

芳賀さん:その景色がちょうど自分の家の近くから見えるんですけど、徹夜で東京の仕事が終わって「やりきったな~」と思いながら運転をしている時に見たんですよ。「景色に、魅せられた!!」と思い、これも絶対に描こうと決めましたね。そして最後の1点は「平和」を意識したものを描きました。

平和にちなんだ作品「KISEKI~調和の華~」(ルーブル美術館アートフェア出展分)

芳賀さん:結局は絵ってインスピレーションですよね。自分でももちろん考えるのですが、いろんなタイミングで閃いて完成しています。自分で描いているような、描かされているような、不思議な感覚ですね。

うま子:かっこいい~~!! うま子もそんなこと言ってみたい!! ちなみに、作品の制作手順も気になるんだけど、どんなかんじなのかしら? (≧▽≦)

芳賀さん:壁画はお客さんの意見ありきなので、こちらからも提案しながら希望に近いものに擦り寄せていくかんじですね。絵画の場合、僕は結構形から入ります。普通の四角の中に描くのはつまらないから、丸い形や細長い形などどんな大きさで作るか決めて、何をどう伝えたいか、テーマによって画材を変えて表現します。

うま子:勉強になるぅ~~!! 最後に、今後の活動についてや、みんなに伝えたいことを聞かせてチョーダイ!! ✧٩(ˊωˋ*)و✧

芳賀さん:今、豊後高田市で421mある巨大なトンネルに絵を描くプレジェクトをやっているのですが、それは大分県内の8校と協力して進めていて、自分が描くのではなく学生さんに描かせるものなんです。みんなからデザインをもらってアドバイスをしながら完成させるのですが、そういう、“たくさんの人を巻き込む”絵の活動をしていきたいですね。結局、僕が意識している“平和”に関しても、一人では実現できないので、いろんな人たちに「絵ってこんなに力があるんだよ」って伝えられたらいいなと思っています。

豊後高田市「恋叶トンネル」内、壁画制作中の小学生のみんな。絵がカラフルでかわいい~!!

うま子:「人」という字は人と人とが支え合ってできているものね;; 一人では出来ることに限界があるのよね~。感慨深い…。

芳賀さん:僕も思春期にいろいろあったので、かなしいことが一つでも少ない世の中になってほしいです。それに向けた活動を別の方向でも出来たらなとは思っているのですが、僕はやっぱり、アートの力でより良い世の中になるように活動をしていきたいです。そしてそれは、日本だけではダメだと最近気づかされたので、海外にも視野を広げていきたいですね。絵は非言語なので、どんな人にも伝わるんです。だから、今後はさまざまな場所に目を向けて行こうと思っています。

うま子:言葉は通じないけど、思いが届くアートの力って無限大! 大分県から絵を通して、笑顔の輪を広げていく芳賀さんの今後に注目ね!! うま子も絵の勉強しちゃおうかな~(*•̀ᴗ•́*)و さてさて、次はどんなワクワクに出合えるかな!? 次回もおったのしみに~~! ☆彡

 

☆芳賀さんの壁画作品が見られる、大分市内の街中スポット3選☆

① 大分銀行宗麟館裏のマンション

② 府内五番街

③ 相生町(絵が物語になっているよ!)

☆複製画・グッズ販売 オンラインストア☆
https://kukanpainter.thebase.in/

☆空間ペインターHP☆
http://kukanpainter.com/

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