大分のおいしいネタ、抽出しました。

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『スパイスごはんPoni』は、実店舗を持たないスタイルの飲食店だ。黒板とチョークの看板がお店の目印。お店の場所や日時はInstagramで確認できる。

 

お店のコンセプト

店主の藤江将真さんにはモットーがある。それは、「スパイスを使った料理を作る時に、本場の味を意識し過ぎず、日本人の味覚に合う味を追求する」というモノだ。藤江さんは元々スパイスを使った料理が好きだった。高校生の頃にインド人の友達ができ、大学1年生の頃に初めてインドへ行ったそうだが、藤江さんは本場のスパイス料理を食べた時、スパイスが強すぎると感じたのだとか。日本人として食文化を経験してきた藤江さんにとって、本場の味を追求した料理では本場に慣れ親しんだ地元の人に勝てないと実感。そこで、「日本人というアイデンティティーを活かしたスパイス料理を提供しよう」と決断し、お店づくりにその想いを乗せたのだとか。自分の味覚を信じ、信念を追求する姿勢からプロフェッショナルとしての精神を彼から僕は感じた。

店主の藤江将真さん。スパイスについて語っていただいた時のキラキラとした表情が印象的だった

お店について

『スパイスごはんPoni』を始める前は、スパイスキッドをオンライン販売していたという藤江さん。しかし、オンライン販売をしている時から店頭で直接お客様と向き合い、料理を提供したいという想いをずっと持ち続けていたそう。そんな時にご縁があって出店を決めたのが、2021年3月20日に別府市の北浜公園で開催されたイベント「APUのもの好きなひとたちと別府市とかのオモシロイひとたちの豊かなマルシェ」だ。そこでお客様と直に向き合い料理を提供することに強烈な喜びを感じた藤江さんは、継続的に営業していくことを決めたという。「やりたい!」という自分の想いを持ち続け、チャンスを掴みにいく姿勢にフレッシュな刺激を受け、僕も自分のやりたいことに自分のペースで向き合っていこうと思えた。

黒板の看板を見かけたら、『スパイスごはんPoni』さんが営業しているサイン。取材日はお客さんが沢山来店していて、ビリヤニとチャイティーは既に完売していた

店舗を持たないスタイルにしたワケ

藤江さんには間借りでカフェをやっているお友達が2人いるそう。彼らは期間限定でお店を開いたり、間借りのスタイルをとったりと自らアイデアを振り絞って、柔軟に営業をしているのだとか。お友達の1人は「Hush-Hush(ハシュハシュ)」というカフェを、もう1人は「ものがたり喫茶」という喫茶店をそれぞれ別府で営業している。そんな友達の姿を見てきて、色んなところに出店できるという間借りの強みを感じ、自身もファンを増やしていきたいという想いがあったことから、今のスタイルになったのだと藤江さんは教えてくれた。先入観を持たず、柔軟に前向きに、自分のやりたいことに突き進む姿はとても眩しくて素敵だと感じた。

こだわり

日本人が好きな味を追求することに力を入れている藤江さん。今回の取材時のメニューはチキンビリヤニ、スパイスコーラ、チャイティーでした。今回はメニュー1つ1つに込められているこだわりをご紹介します!

チキンビリヤニ(ビリヤニ:インドのムスリムに起源を持つ料理で、半茹でされたお米と別途調理された具材を合わせて炊き込む料理を指す)。本場ではスパイスを調合した水で炊き込むのだが、この店のビリヤニは、日本人好みのスパイスを調合し、隠し味として味噌とダシを使っているのが特徴。味噌とダシを使うことで日本人の舌に馴染み深い味を生み出し、スパイスがほんのりと香る優しい味わいに。和の風味とスパイシーさがミックスされることで味に深みをもたらす藤江さんオリジナルのビリヤニは、皆さんにも是非食べていただきたい一品だ。

スパイスコーラ。コーラと聞けば市販のコーラをイメージする方もいらっしゃるだろう。だが、このスパイスコーラはあえて市販品に寄せず、クラフトコーラを目指しているそう。スパイスのピリリとした味と風味がベースにありつつ、柑橘系のような爽やかさが感じられる程よい甘さのコーラだった。僕は市販のコーラは甘すぎてあまり飲めないが、これはゴクゴクと飲めてとても美味しかった!暑くなるこれからの季節にピッタリのドリンクだと思う。

チャイティー(チャイティー:北インドで飲まれる甘く煮出したミルクティーを指す)。チャイティーと聞けば、すごく甘くてスパイス感が強い!というイメージを持っている方も多いのではないだろうか。しかしこのチャイティーは程良い甘さと程良いスパイスの香りと味を楽しめるドリンクに仕上がっている。聞くところによると、藤江さんの友人や、カナダに行った際にホストファミリーから教えてもらったレシピを基に改良を重ねたオリジナルのレシピなのだそう。海外旅行に中々行きづらくなって久しいが、海外に行ったような気分を味わうことができ、爽やかな甘さを楽しめた。チャイティーが好きな人も苦手な人も是非飲んでいただきたい!

今後の夢

「学生なので、月に何度も出店することは出来ないが、色んなところに出店してファンを増やしたい」と語る藤江さん。また、色んなところに出店はするが、『Poni』にとってのホームは別府北高架下でありたい、とも語ってくれた。夢にひたむきな姿や別府という場所を愛している気持ちがとても伝わり、僕も一人のファンとしてそんな彼の姿を応援したいと思う。

最後に

今回の取材を通して、『スパイスごはんPoni』さんの探究心とこだわりに触れ、いい刺激をもらいました。皆さんも是非1度、お店を訪れて美味しいスパイス料理を堪能してみてはいかがだろうか。

 

スパイスごはんPoni(ポニ)
出店場所:出店場所はInstagramを要チェック!
営業日:不定
HP:https://www.instagram.com/poni_spicegohan/
<キーワード>
スパイスごはん/ランチ/間借り営業/不定期
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