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お米の未来を守る!みんなの想いを結んだ、おむすび専門店『想結び』【SALLiA’s リトリート第52回】

2025年は、お米の有り難さを実感した一年だった。お米の値段が高騰し、備蓄米をいかに美味しく食べるのか?試行錯誤した人も多かったのではないだろうか?
そんな中、大分に珍しいおむすび専門店がオープンしたと聞いた。
2025年10月29日にオープンした『想結び』だ。
おむすびといえば、私たちの日常に“当たり前”に存在している、日本人にとってはスタンダードな食事だ。コンビニでも手に入るし、なんなら自分でも握って作ることができる。
そんなスタンダードなものだからこそ、こだわりも見えやすく、私たちが普段食べているものとは一線を画す奥深さがあるのでは?と好奇心を携えて、早速『想結び』に伺った。
県庁の向かい側の道路に位置し、店先には美味しそうに並べられた独創的なおむすびたちが並んでいる。


道ゆくサラリーマンたちが、幾人も吸い寄せられるようにおむすびの前で足を止めていた。
お米高騰の問題もある中で、なぜ今おむすび専門店なのか?その裏には、オーナーや農家の方、そしてキッチン担当の店長などの”お米愛”があった。
「お米の未来を守りたいというオーナーの強い思い、そして何よりおむすびが大好き!という愛が、この『想結び』という場所が生まれるきっかけでした。今までは当たり前にあって希少価値を感じる機会が少なかった今だからこそ、お米の魅力を再発見していただき、その有り難さを体感していただけたらという想いで、日々おむすびづくりと向き合っています」(店長の林田さん)
お米の未来を守りたいという切実なオーナーの想いにより、農家さんにも利益を還元するために畑を青田買いし、もっとみんなに美味しくお米を食べてもらえる機会を作る場所『想結び』が生まれたという。本来は8月中旬のオープン予定だったが、新米が出るのを待って10月末にオープンしたという徹底ぶりで、とにかくお米をいかに美味しく食べることができるか?を目標に、日々メニューを含め試作を重ねているという。

「私もおむすびづくりと向き合う前は、もっと簡単におむすびづくりを考えていました。でもシンプルだからこそ素材の良さが良くも悪くも際立つのがおむすびなんだと、日々驚きの連続です。誰でも作れるからこそのこだわればこだわった分だけ、美味しさや味わい深さが変わる奥深いものだなと。それこそ、日々の温度と湿度で同じように炊いても全く炊き上がったお米の質感が変わるんですよ!」(店長の林田さん)
よく美味しいお米は、炊き上がった後、粒が立つと表現されるが、林田さんは目をキラキラさせながら「お米って本当に美味しく炊けた時はキラキラ輝くんですよ!」と嬉しそうに語ってくれた。
シンプルだからこそ、素材の良し悪しにごまかしが効かない。そして一つ一つの素材にこだわればこそ、その素材同士がかけ合わさった時の爆発力も生まれるというもの。

「お客さんは30代、40代の方が多く、ランチだけじゃなくてふらっと歩いているときに「こんなお店があったんだ!」と見つけて入ってきてくださる方も増えてきました。メニュー開発の上でこだわっているのが、おかずの要素をおむすびの中にしっかりと入れることです。YouTubeやSNSなどを見て、流行りのものをチェックしながらメニュー開発をしてきました。人気の卵黄そぼろは、卵にもこだわりがあって、きちんと固まってトロッとした食感が残る卵の銘柄に出会うまでは本当に大変でした」(店長の林田さん)

ゆかりやわかめ、昆布などのベーシックなおむすびもあれば、いぶりがっこチーズやさばガリなどのおつまみを彷彿とさせるおむすびや、大分らしいとり天、フライドチキンやハンバーグステーキなどのおむすびバーガーなどパンチの効いたメニューもあり、一言におむすびと言っても、バリエーションの豊かさには驚かされる!

またおむすびだけでなく、女性に人気のスムージーもあり、抗酸化力の高いベリーがたくさん入ったベリーベリーブラストが一番人気だという。

私も早速、人気の卵黄そぼろと豚汁をいただくことにした。こだわり抜かれた新米で作られたおむすび。実は今年初めての新米を食するタイミングである。
思いっきりおむすびの頭にかぶりつく。卵黄漬けの程よいコクが、お米の甘さとバランスよく融合し、そぼろの食感とお米のもちもち感が、これまたなんとも言えない味わい深さを生んでいる。海苔もこだわれ抜かれただけあり、お米のもちもち感を上手くサポートするかのような程よいしっとり具合。
野菜がとろとろに煮込まれた豚汁にもよく合うおむすびで、お米ってこんなに味わい深くて美味しかったんだ!と思わず天を見上げた。

一つ一つの素材がこの一つのおむすびという形になるまでに、一体どれだけの人の苦労や努力が積み重ねられているのだろうか。「日本人に生まれてよかったなあ…」と気づいたらしみじみと口に出ていた。新米の美味しさを侮っていた…。
令和の米騒動で、日本産のお米が食べられなくなるかもしれないという危機感に駆られたのは私だけではないだろう。
この恵みは、今までとんでもない奇跡のバランスの上に成り立っていたものだったのだと『想結び』のおむすびを食べながら思った。林田さんは「みんなの想いやご縁を結んだのが、”おむすび”」とはにかんだ笑顔と共に伝えてくれた。まさに、そうだ。
新米の美味しさを噛み締めながら、日本人に生まれた喜びも噛み締める私なのだった。

取材・文=SALLiA
電話:050-8883-1341
営業時間:11:00〜14:00
定休日:土曜、日曜、祝日(不定休あり)
駐車場:近隣のコインパーキングを利用
HP:https://www.instagram.com/omusubi_3150/
大分県/大分/大分市/大手町/県庁前/おむすび/おにぎり/お米/新米/豚汁/スムージー/ランチテイクアウト/想結び
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ドリップ編集部
あべこ