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【SALLiA’s リトリート第50回】日常の中にある個性を身に纏える『セレクトショップnuno.』
洋服が大好きな私だが、仕事の忙しさにかまけて、ついネットで適当にチャチャっとまとめ買いをする日々が続いていた。
昔は、素敵な一着と出会うために一日中、街を歩いて、その時間も含めてすごく楽しかったのに。
昔ほど自分で選び抜く時間はないけれど、選ぶ楽しみも感じたいと思っている中で、私の期待に応えてくれそうなお店と出会った。2025年6月9日にオープンした『セレクトショップnuno.』だ。
お店の壁にはアーティストSAWA.さんが手がけたポップなアートが描かれており、一際目を引く。そして扉の向こうには洗練された個性が商品という形として並んでいる。
どの洋服も可愛い！とさっと頭の中で、コーディネートを組みたくなる絶妙なセレクトの統一性と遊び心のバランス。セレクトショップというと、どうしても価格帯が高めのイメージはあったが、実際に商品を手に取ってみると、ほぼ1万円以下の商品で、思わずテンションが上がった。
でも、こんなセンス抜群のセレクトショップが、なぜファミリー層の多い大在に？という疑問が浮かんだ。『セレクトショップnuno.』の商品の一つ一つをセレクトしている店長のひな子さんに話を伺った。
「私自身が、子どもを３人育てているということもあって、育児がある程度落ち着き、自分に少し使える時間ができて、オシャレしたい！ってなった時に、こういったお店が、大在にあるといいなあと思ったのが、『セレクトショップnuno.』誕生のきっかけです。例えば保育園のお迎えが終わったり、家事が終わったタイミングから商業施設にわざわざ行って買い物するというのは一苦労ですが、オシャレな服を買いに行きたいと思った時の選択肢が身近な場所にあればいいだろうなと」（店長のひな子さん）
『セレクトショップnuno.』に来るお客さんの層は、主婦層が多く、一番多い声としては同じような服ばかりになってしまうことに対する悩みや日常の中で個性を少し求めたいというものだという。
「お母さんの中には、子どもの服はたくさん買うけど、自分の服は全然買わなくなるという人も多いんですが、少し余裕が出てくるとやはりオシャレもしたくなる。その中で体型を気にされる方も多く、見せたいところは見せて、見せたくない部分をカバーできるもの。かつオシャレだけじゃなくてちゃんと子どもと一緒に動けたりする機能性も重視したいという考えを持っている方も多いです。だからこそ、普段の商品選びの仕入れの際から、お客様一人ひとりの要望や悩みを頭にいれて、選ぶようにしています」（店長のひな子さん）
良い意味でクローズドな空間だからこそ、ひな子さんに悩みも吐露しながら、好きな洋服を一緒に選ぶ時間を楽しむこともできているのだろうと思う。
今まで自分では選んだことのない色や形の洋服を薦めて、その一着をもとにトータルコーディネートを組んだら、後日「周りの人に褒められた！」と喜ぶお客さんも多いという。
「皆さん潜在的に、人と違うものを選んで、ちょっと個性を出したいという思いはあるんですよね。でも自分だと個性の出し方のさじ加減がわからないという声も多く、そんな時に『セレクトショップnuno.』にくれば、何かしら自分の個性の出し方がわかる服が置いてある！という安心感に繋げていただけたらなと思っています。安心して買える金額の設定と、でも質は落とさず、そして個性的。そういった総合力で支持されるお店にしていきたいですね」（店長のひな子さん）
そんなひな子さんがお客さんに言ってもらって一番嬉しい言葉は「セレクトするセンスが好き」というひな子さんのセンスに信頼感を感じさせるものだそうだ。
それを聞いて、確かにそうだなと思った。セレクトショップはその人のセンスが、具現化して並んでいるお店と言っても過言ではないだろう。
セレクトショップとは、まさにそのお店のセンスを楽しむお店でもあると改めて感じた。
「私自身が、例えばPTAとかに行った時に「お前のママ、おしゃれで可愛いじゃん！」って言ってもらいたいなという願望がありまして（笑）だからこそ、そういった日常の中で生み出せる”ちょっとした個性”を、私がセレクトするお洋服で提案できたらなと思っています」（店長のひな子さん）
ネットでチャチャっと選んだ服はもちろん便利ではあるし、同じ洋服だが、どの空間でどんな思い出を伴った服かによって、その服に対する思いは全く変わる。それこそが服選びの楽しさでもあるのだろう。
今後の目標をひな子さんに聞いてみた。
「やはりセレクトショップということで、「高いのかな？」とか「オシャレな人しか入れないのかな？」と先入観を抱いてしまっている方もまだいるようなので、『セレクトショップnuno.』に入ってきていただくハードルを下げて、間口を広げていきたいですね。怖くないよー！どんな人でもきても大丈夫だよー！って地元の方にもっと知っていただけるように頑張りたいです。やっぱり元々のコンセプトが地域密着型のお店という側面もあるので、地元の方の心をほぐしていけたらと思ってます」（店長のひな子さん）
そう。確かに。私も『セレクトショップnuno.』の空間とひな子さんがオシャレすぎて、私なんかが入ってしまって大丈夫なのだろうか？と思ってしまったが、そんな不安はすぐに霧散した。
ひな子さんも私と同じように日常を生きてる1人で、オシャレを楽しみたいと思う気持ちは同じなのだということが、話せばすぐにわかったからだ。だからこそ、この人は自分に似合うものを提供してくれるという安心感もすぐに生まれた。
すっかりほぐれた心のままに、私も思う存分”セレクトする楽しさ”を味わい、自分好みの一着を手に入れて帰ったのだった。
日常の中で表現できる個性を、ぜひ皆さんも『セレクトショップnuno.』で身に纏ってもらいたい。
取材・文＝SALLiA
電話：070-5810-5561
営業時間：11:00〜17:00、金曜〜16:00
定休日：日曜（定休日でも予約相談可能）
駐車場：3台
HP：https://www.instagram.com/nuno.select/
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ドリップ編集部 
あべこ