大分のおいしいネタ、抽出しました。

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私が食にそこまで執着がない人間だというのは、この連載でも度々言及してきたが、決して食に興味が低いわけではない。
多分、他の人よりも、食への執着として立っているアンテナが少ないのだと思う。その分、食べたいものは絶対食べたいと、食の執着が分散していない分、食べたいものへの執着は高い方だと考えられる。

それゆえに、食べたいと思うものが限られている私だが、そんな私にとっての最高級ご褒美ランチが、大分に存在している。
昭和18年創業の『うを清』だ。

仲良くしている方に、連れて行っていただいたのが『うを清』との出会いだったが、『うを清』は、質の高い日本料理を楽しめる料理店。積み上げてきた歴史の重さが品格として現れているお店だと、毎回行くたびに思い知らされる。私は天ぷらとお刺身が大好きなのだが、そんな二つのニーズに応えてくれるのが人気のランチ「うを清御膳」だ。

「うを清御膳」 2750円


天ぷらは、身がしっかり引き締まった海老二本と、大葉、お刺身は季節に応じて、変わる旬の魚が使われる。天ぷらは衣が薄くついているが、ザクザク感はしっかりあって、揚げ物独特のくどさは全くない。

今回のお刺身はブリ、鯛、タコだったが、どれも身というか、細胞一つまでしっかり弾けている感覚で、なんというか噛み締めるたびに、生命力が増している感覚になる。小鉢は四種で、ひじき煮や酢の物、おひたしなど、どれも馴染みのある料理だが、深みと繊細さのある味付けによって、安心感と高級感が兼ね備わった味わいを楽しむことができる。

花も食用

食後のデザート

そして何より!お米が旨い!粒がひとつひとつ立っていて、噛むほどしっかり甘みが出て、とにかく何と食べてもめちゃくちゃ合うし、ご飯だけ食べても普通に美味しくてびっくり。あとは茶碗蒸しと、味噌汁、デザートと食後のドリンクと、この御膳一つで、お腹だけでなく、日本人に生まれてよかったー!と感じさせる肯定感と、日々を生きる糧が満たすことができるのだ。この贅沢ご褒美ランチが生まれたのは、割烹料理へのハードルを下げたいという思いと、お客さんからのニーズだったという。

「お客様から天ぷらも刺身も両方楽しみたいというお声が多く、それによって生まれたのが「うを清御膳」です。海老の天ぷらが三本も入った天丼定食も人気です。割烹料理店へのハードルがどうしても高い部分はあると思いますので、まず知っていただくきっかけとして平日ランチを始めたのですが、思いの外、さまざまなニーズに応えているようで、例えば会食の下見や接待、婦人会だけでなく、冠婚葬祭や両家顔合わせの前の打ち合わせも兼ねて、ランチを利用してくださるお客様もたくさんいらっしゃいます」(支配人の後藤大吉さん)

また完全予約制という点を活かし、お客さん一人一人のニーズに応え、満足度を高める事にも注力しているという。

「基本的には、お客様のために食材を仕入れて、お献立を組み立てて提供します。平日ランチメニューは基本固定ではありますが、完全予約制にしていることで、アレルギーの対応などの柔軟性もあり、お客様お一人お一人へのおもてなしがしっかりできる側面はあると思います。会席コースは4000円から1万円コースまで幅広くご予算に応じて提供しています。『うを清』の特色としては、ホームページに今季の献立を公開しているという点ですかね。他の料理店はなかなか公開しているところは少ないのですが、どんなものが提供されているのか?を知ってもらう事で割烹料理へのハードルが、少しでも下がってくれたらなと思っています」(支配人の後藤大吉さん)

また『うを清』は、豊の食彩愛用店やビストロおおいた認定店にも選ばれており、大分の味の魅力を発信するという点においても重要な役割を果たしている。

「大分は山も海もあり、野菜や肉など、独自のブランドもあって、食材としてもすごくスペックの高い県だと思っています。また調味料ひとつとっても、臼杵の味噌や、甘味のあるお醤油の質も高く、また酒蔵も多く、醸造文化も大分では根ざしています。まだまだ全国に大分の味の魅力や、スペックの高さを届けきれていない部分を感じるので、『うを清』が、その一端を担えたらと日々、精進しています」(支配人の後藤大吉さん)

食というのは、まさに生命力の源だ。単に腹が膨れるだけならなんでも良いが、せっかくなら”心も膨れるもの”を食べたい。

そんな私の思いを汲み取ってくださったかのように、「食事を通して、次の日につなげるエネルギーを提供したいんです」と後藤さんは語ってくれた。

「四世代に渡って、続いてきた『うを清』なので、冠婚葬祭などでお客様の最前線で嬉しいことも楽しいことも悲しいことも同じ時間をご共有いただいているんですね。例えば結婚前の両家顔合わせでご利用いただいて、次は結婚、そしてお子さんが生まれた後のお食い初め、そしてお葬式後の精進落としなど、世代を超えて、重要な場面で当店をご利用いただくことも多く、お客様の人生を共に歩んでいる感覚になることもしばしば。そういったお客様の人生に寄り添うことができるのも、長く続いている料理店ならではだと思いますし、先代たちが頑張ってきたからこそというものがあるのはすごいことだと実感しています。料理店ならではの、お客様への寄り添い方を大事にしているのですが、だからこそ、帰る時にお客様から「『うを清』の食事を食べて元気になりました」と仰っていただいた時が何よりも嬉しいですね」(支配人の後藤大吉さん)

全てのコースに飲み放題をプラスできる

“仕事のしは志のし”という名言を残してくれた、後藤さん。『うを清』の、食事を通して寄り添うという真心は、誰かの明日を生きるエネルギーを間違いなく生み出しているだろう。食を通して、自分の命を喜ばせる大切さを、ぜひ『うを清』で味わって欲しい。

取材・文=SALLiA

日本料理 『うを清』
住所:大分市千代町4-3-8
電話:097-532-1722
営業時間:11:00~15:00/17:00~22:00(完全予約制)
定休日:不定
駐車場:3台 ※ほか、契約駐車場は店舗近隣に2カ所あり
HP:https://www.uwosei.jp/
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