OITA Drip.

はじめに、“キャンプって何から始めたらいいのか”と問われたら、私はこう答える。

「美味しい空気の中で、美味しい食事を楽しめ」。

キャンプでいう、衣食住の“食”に注目するということである。なぜかというと、日々当たり前にとる食事が非日常なものに変わり、なおかつ達成感というオマケまでついてくるからだ。初めてキャンプをしてみたいと思う人は、ぜひ“食”から入ることをおすすめする。

今回ご紹介する、『DELTA CAMP STORE（デルタキャンプストア）』は、おしゃれでハイセンスなベテランキャンパーはもちろん、私のように食から入る初心者キャンバーや、ちょっとツウぶりたい人のニーズも満たしてくれるお店である。大分駅方面から萩原へと続く197号線を真っ直ぐ進み、舞鶴橋を渡った後、少し走ると左手に見えてくる。晴れている日は、写真のように玄関先にイチオシのキャンプ用品が展示されてあるので、それも目印になるだろう。

お店に入ると、ズラリと並ぶキャンプギア（用品）の数々。次から次へと目移りするオシャレなアイテムは、見ているだけで心が弾む。

店内の内装は、オーナーさんがDIYしたのだとか。細かいこだわりが垣間見えて楽しい。

笑いも交えながら丁寧にキャンプギアのことを教えてくれたオーナーさん

ニコニコとした笑顔が印象的なオーナーに話しを聞くと、店を開く前はサラリーマンをしていて、趣味でやっていたキャンプを仕事にしたいと一念発起し、この店を始めたのだそう。趣味を仕事にするなんて、ロマンを感じずにはいられない…。

そして、自称：食キャンパーの私の目に飛び込んできたのは、「アウトドアスパイスほりにし」。

右：極上スパイス喜（よろこび）648円　左：アウトドアスパイスほりにし840円

実はこれ、私も普段から愛用しているのだが、これをかけて焼いたお肉は、まるでプロが味付けしたような深みのあるスパイシーな味に仕上がる。おすすめは、鶏肉にケチャップとマヨネーズを1:1入れて「ほりにし」を加えて揉み込んだ後、フライパンで焼いて食べる方法だ。ご飯がとても進むので、食べ過ぎには要注意！

その横にある「よろこび」というスパイスは、「ほりにし」に比べて少し甘みがあり、和風テイスト。これは魚にも合いそうである。オーナーのおすすめは、食パンにチーズを乗せて「よろこび」をかけた後、トースターで焼いて食べる方法だそうだ。

ちなみにこのスパイスは店頭で試食ができるので、味見をしながらオーナーにおすすめの食べ方を聞いてみてはいかがだろうか。

美味しいスパイスを手に入れるからには、オシャレなアウトドア料理を作りたい！と思ったあなたは、すでに食キャンプの沼に一歩、足を踏み入れたも同然だ。

次に紹介するのは「OIGEN」のホットサンドクッカーと「Belmont」のワイド五徳のセット。直火に入れることができるホットサンドクッカーは1台で2役をこなす優れもの。定番のホットサンドから、2つに分離して片方は目玉焼きでもう片方はソーセージを焼く、というような使い方もできる。

「OIGEN」のホットサンドクッカー9350円と、「Belmont」のワイド五徳2970円

五徳は下にバーナーなどを置いてコンロ替わりとしても使えるし、カップを置いたり、焚き火の上に置くこともできる。五徳の上にホットサンドメーカーを置き、スパイスをかけた肉を焼くといった具体的なイメージが湧いたら、後は素敵な小物を添えたくなってきた…。

この気持ちを見透かしたかのように、オーナーがすかさず持ってきてくれたのは細長い棒のセット。

EDGE STAND 4224円

こちらは30㎝ごとに長さが変えられるランタン用のスタンドで、机や椅子に取り付けて使用することができる。別売のパーツを使えば、地面に直接刺すことができたり、カップなどをかけて使うこともできる。見た目よりかなり軽く、専用の入れ物もあるため、持ち運びにも便利。しかも、リーズナブルときた。これは、何本も揃えたくなってしまうアイテムだ。

カップをかけてディスプレイのように収納できる

そして、先ほどのスタンドとセットで使いたい、小さなランタンがこちら。

GOAL ZERO LIGHT HOUSE MICRO FLASH4290円

フックにかけてみるとこんな感じ♪

USBで充電可能なLEDランタンである。コンパクトな見た目はさながら、1本で充分な光量を備える優れもの。懐中電灯のような使い方もできるので、非常時にも安心だ。

万能かつオシャレなアイテムに触れていると、猛烈にキャンプに行きたくなってきた！

お肉にスパイスをかけてクッカーで焼き、すこし暗くなるまで友人たちと食事と会話を楽しむ想像がむくむくと膨らんで、「これ一式ください！！」と喉仏まで出たが、ここはぐっと堪えた。キャンプは底なしの沼なので、ハマりすぎると湯水のように散財してしまいそうになる。もちろん、すぐに始めたい人はおもいきって一式買うもよし、じっくり検討してお気に入りを見つけるもよし、自分流を楽しむのがキャンプの醍醐味なのだ。

今回は紹介しきれなかったが、玄人向けの商品も多く置いていた。大分や九州ではここにしか置いていないアイテムなんかもあるので、ぜひ直接店に足を運んで、自分の目で確認して欲しい。

スマホの画面で見て選ぶのではなく、リアルで見るアイテムはきっとあなたの心を踊らせてくれるだろう。キャンプは行く前からすでに始まっているのだ。さあキャンプという名の、沼の世界におもいきって飛び込んでみよう！

DELTA CAMP STORE（デルタキャンプストア）

住所：大分市花津留1-2-21 第2分健ビル101
電話：097-558-3977
営業時間：11:00〜19:00 ※土・日曜、祝日10:00〜18:00
定休日：水曜※その他不定休あり
駐車場：2台
HP：https://www.instagram.com/deltacampstore/

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