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スローな時間が流れる、長く愛せる暮らしの雑貨店【アシスタントお松のうつわにきゅん♡⑤】
「うつきゅん」第5回は、速見郡日出町へ。
国道10号線沿いに店舗を構える『loopthings』さんにお邪魔しました。

カフェの横の階段脇に小さな看板を見つけて2階に上がると、武骨な雰囲気の引き戸がお出迎え。その向こうには明るくて広々とした空間が
車通りの多い立地ですが、お店の中はとても静かでゆったりとした時間が流れていました。
こちらは関東から大分に戻ってこられる際に、雑貨屋さんを開きたいという夢をかなえた近藤幸恵さんのお店です。
まず店内を見せていただいて驚いたのが、商品の多さとバラエティーの豊富さ。
食器類はもちろんのこと、タオルなどのファブリック、アクセサリー、靴下、香り小物、かご、食品などが並び、こ~~~れは雑貨好きにはたまらない!(仕事じゃなければ爆買いしてたかも…)。
逆に言うと、近藤さんご自身が相当な雑貨好きであることがひと目で分かり、同じ雑貨好きとしてはもうヨダレが止まりませんでした。最高すぎる。

光がたっぷり入る広々とした店内。奥はカフェスペースになっています
そんなてんこ盛りの店内ですが、並んでいるのはどれも「今日から使ってみたい」と思うようなものばかり。
近藤さんにセレクトのこだわりを伺うと、「日常に取り入れて繰り返し使いたくなる、愛着が湧くような道具たちを選んでいます」と納得のお返事が返ってきました。
中にはアフリカのかごなんかもあったのですが、日本の工芸品かと思うようななじみ具合だったのは、こういった目線で商品を選ばれているからなのでしょうね。

カラーリングがかわいらしいこちらは『竹明庵工房』の「彩り串」(左)352円、「2色ピック」(右)330円。こういった工芸品のセレクトもおもしろかったです
さて、そろそろうつわのお話をば。
(いつも導入が長くてすみません。いいお店すぎるせいなので許してください)
「今ちょっとうつわが少なくて…」とおっしゃっていたのですが、いやいやめっちゃありましたよ!
特に『くにさきかたち工房』垣野勝司さんのうつわがかなり多くラインアップされていたので、そのご紹介から。

古道具の什器と素朴な質感の垣野さんのうつわが、あまりにも合う…!
「きなりの色がどんな料理ともよく合うんです」と近藤さんがおっしゃる通り、普段の食卓になじんでくれそうなうつわがたくさんありました。
『くにさきかたち工房』さんにもぜひ取材に伺いたいなぁ…。

『くにさきかたち工房』の「きなりスープ皿」3300円など。「きなり」シリーズのほか、個体差のある深い色合いに風情を感じる「黒刷毛」シリーズや、「銀彩シリーズ」も取りそろえられていました
見た目の美しさやおしゃれさはもちろんなのですが、このうつわたちを使ってごはんを食べたら、なんだかすごく幸福な時間が食卓に流れる気がする…そんな予感がするような魅力がありました。
近藤さんがご自宅でもよく使われているというのにもうなずいてしまいます。

「マグカップ」3080円と「きなりリム皿」2640円

「銀彩皿リム」5500円。銀食器ともまた違う繊細な光沢感とアンティークのような雰囲気がとてもすてきでした
伺ったのはお盆明けのとても暑い日。
この日は涼しげなアイテムたちが入り口近くに陳列されていたのですが、ここにもユニークなうつわが。
岐阜県多治見市に拠点を持つ『3RD CERAMICS』の「パンのお皿」。
ちょっと珍しい正方形は、食パンにぴったりのサイズで作られているんですって!
バナナケースとかもそうなんですけど、特定の何かのために作られた形ってめちゃめちゃきゅんとしませんか?私だけかな。
ピンクと青が混ざったキュートな釉薬の色も、朝から元気をもらえそうですごくいいな~。

「パンのお皿 weekdays」5170円。食パンの隣にサラダやスクランブルエッグを乗せてゆっくり朝食を楽しみたくなるような、横長の「weekends」7590円も
陶器だけでなく、ガラスのコップ類や木のおわんなどもセレクトされていましたよ。
もうここにあるうつわで食卓をそろえたいです。

神奈川県小田原市「薗部産業」のめいぼく椀、インドのガラスメーカー「BOLOSIL」社の耐熱グラスなど。さまざまな国や地域のアイテムが調和しています。インテリアの主役になっている什器は、同じく日出町にある『CONDENSE(コンデンス)』で購入した古道具が主だそう
店内にはコーヒースタンドもあり、この日もカフェタイムを楽しむ常連さんがいらっしゃいました。
コーヒーは耶馬溪の『豆岳珈琲』さんのものを仕入れられていて、豆やドリップバッグの販売もされています。
私もアイスコーヒーをいただいたのですが、苦みが強すぎず、夏バテの身体にさらりと入ってくるようなやさしい味わいでした。
また、『LITTLE WONDERS』のハーブコーディアルを使用したドリンクもおすすめ。
季節によってフレーバーが変わる楽しみも◎

春夏限定の「RED APPLE CINNAMON」400円。こちらはソーダ割りですがホットもあるので、秋冬にもぜひいただきたいですね
もともとは人口の多い大分市に店舗を構えようと考えていたという近藤さん。
しかし日出に住んでみてその魅力に気づき、現在の場所に決めたそうです。
国道と反対側の窓から見えるのは、空と別府湾が作り出す壮大な青色の風景。
お松はいつも別府~大分エリアから海を見ることが多いので、いつもと全然違う景色に思わず見とれてしまいました。

ずっと見ていたくなるような海。ここでお店を開きたいと感じたのも納得です
終始穏やかな笑顔で取材にご対応いただいた近藤さん。
今後の展望をお伺いすると、うつわと食品のラインアップを増やしたいとのことでした。
さらに充実していきそうなお店に期待大ですね。
9月11日(木)〜30日(火)には、ご紹介した垣野さんの個展「垣野 勝司 作陶展 – お茶のうつわ –」が開催予定。
急須やカップなど、お茶まわりのうつわが中心の展示になるそうです。
そのほか焼き菓子なども並ぶそうなので、この機会にぜひ訪れてみてくださいね。
電話:0977-75-9750
営業時間:13:00~18:00、土日祝12:00~18:00
定休日:水曜※ほか不定休あり
駐車場:2台
HP:https://www.instagram.com/loopthings_hiji
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