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家族の笑顔を守るため 転勤族からの卒業を決心!【・・大分、変わる。おおいた移住 Dive to Change・・⑪】
第3子の誕生をきっかけに
ライフスタイルを見つめ直す
空が夕方から夜へ、少しずつ表情を変えていく10月のある日。辺りを緑豊かな山々に囲まれた一帯はすでに静まり、なんとなく今日という1日が幕を閉じようとしています。けれど上から7歳、5歳、1歳の元気な子どもたちを育てる成水さんファミリーの夜はこれからが本番。一家が暮らす竹田市の子育て定住促進住宅には、まだまだ賑やかな声が響き渡ります。「航空自衛隊の頃はアパートか官舎で過ごしてきたので、子どもたちもまわりに気兼ねなく暮らせる一軒家が良かったんです」。翔太さんの言葉に奥さんの晴香さんも頷き、以前よりも伸び伸びと楽しそうに過ごす姉妹、そして1歳を迎えたばかりの末っ子の様子に笑顔。「移住前は沖縄にいたのですが、オンラインで竹田市の移住相談会に参加し、その際にこの家のことを知りました。5人家族で賃貸の物件を探すとなると選択肢は少なく、どうしよう?と思っていたので定住促進住宅に出会えて良かったですね」。
2025年2月の移住から約8カ月。まずは移住の選択にも後々繋がる、夫婦の馴れ初めから紐解いていきます。
友人の紹介で知り合った2人は、4年程の交際期間を経て2017年に結婚。地元である竹田市で保育関連の仕事をしていた晴香さんは、航空自衛隊員として石川県輪島市に勤務していた翔太さんのもとへ。その後は2年おきに北海道や茨城県、沖縄県の航空基地へ夫婦で移動し、その間に3人のお子さんに恵まれます。
子どもの成長に伴い、後々は単身赴任も視野に入れていたという翔太さん。けれど次第にまだ幼い子どもたちを連れ、縁もゆかりもない土地で暮らすという難しさを痛感。
そう遠くない未来に控えた、長女の小学校入学についてはかなり悩んだと話します。晴香さんも慌ただしく変化する日常の中で、子育てのほぼ全てを自分1人が担っているという状況に不安が募っていたとか。「夫は1カ月間という長期の出張に出ることも珍しくなく、親元にも簡単には帰れないという状況なので。単身赴任はやっぱり難しいかもしれない、夫婦2人で子育てをしたいという気持ちが強くなりました」。
その思いがピークを迎えたのが2024年8月頃。末っ子が生まれた直後で、翔太さんと晴香さんは今後の家族のカタチについてお互いの思いを伝え合います。
このまま翔太さんは今の仕事を続け、現在のライフスタイルを守っていくのか? それともどこかに家族の拠点を設け、新たなスタートを切るのか。
どちらの選択をするにしても、一家の今後が大きく左右されてしまいます。子どもたちの進学先はもちろん、お金の問題も…。けれど夫婦間の話し合いは意外にもあっさりと着地したそう。2人の導き出した答えは移住。翔太さんは仕事を変え、晴香さんの故郷・竹田市で暮らす未来を選びます。
人生の軸を仕事から家族へ
心のゆとりと笑顔を大切に生きる
仕事を辞める葛藤はなかったのか?という問いかけに対し、迷うことなくきっぱりと答える翔太さん。「前職についてはもう、やり切った!という思いしかないですね。夫婦2人なら数年ごとの転勤生活も楽しめたと思いますし乗り越えられたと思うのですが、やっぱり子どもの存在が大きいので。このまま妻に子育ての負担がいき、心のどこかで心苦しさを感じながら生活をするよりは、夫婦間でこの話題が出たタイミングですっぱりと前職を辞めて大分に戻った方が良いと思いました」。
翔太さんの言葉に大きく頷く晴香さん。「収入が少なくなっても、そんなことは関係ないと思いました。お金よりも大切なことがあるよねって。仕事も何かしらあるだろうと、引っ越し後に求人を探してもいいと2人で話しました。だから子育て中の移住ではあったものの、ほぼノープランだったんです(笑)」。
夫婦の結論が出た後は、可能な範囲で行動に移すのみ。当初は翔太さんの地元・豊後大野市を含む大分県内のすべてが候補地で、必ずしも地元にこだわっていたわけではなかったと話すものの、最終的には“高齢の両親に孫の顔をいつでも見せることができる距離に住みたい”という晴香さんの希望を叶えるかたちで、竹田市に移りました。翔太さんは大分県がITのスキルアップを応援する就職支援プログラム※1に参加し、初めはEC事業などを展開する企業に就職。現在は測量関連の仕事に就き、汗を流しています。
そして長女は今年4月に地域の小学校に入学。全校生徒が40名程と小規模なため心配も大きかったそうですが、いざ通い始めると学年の枠を超えた子どもたちの交流や仲の良さにびっくり。高学年のお兄ちゃん・お姉ちゃんが優しく、すぐに馴染むことができたと語ります。地域の子ども会にも入り、行事にも積極的に参加をしているとのこと。ご近所付き合いも良好で、おじいちゃん・おばあちゃんたちが優しく声を掛けてくれるそうです。また、一家が暮らす地域は竹田市の中でも特に水が清らかな地として有名で、蛇口をひねると美味しい湧水を楽しめると教えてくれました。
「仕事に縛られる生活ではなくなったので、精神的に楽になったというのは竹田に来て感じます。仕事は今までと全く違う分野なため体力的にきついですが、やりがいはありますよ」。
晴香さんも仕事に復帰し、少しずつ新生活の基盤も固まってきている様子。あと少しすると次女も小学生になるなど、子育て中のライフイベントはまだまだ続きます。「大きな夢はないですが、とにかく家族が健康で過ごせること。それが一番ですね」と翔太さん。一家の移住生活はもうすぐ2年目に突入します。
<移住者メモ>
| お名前 | 成水翔太(なりみず しょうた)さん |
| 出身地 | 大分県豊後大野市 |
| 前住所 | 沖縄県 |
| 現住所 | 大分県竹田市 |
| 年齢 | 34歳 |
| 家族構成 | 妻(晴香さん33歳)、子ども3人(7歳、5歳、1歳) |
成水さんに聞いた、竹田市のおすすめスポット
①荻の里温泉
移住してから少なくとも月に1回は行っていると思います! 湯船の種類も多く泉質も気持ち良いのですが、個人的にはサウナがあるところがお気に入り。汗を流すと体が軽くなり、心もスッキリします。
電話:0974-64-9595
営業:11:00~21:00(最終入館20:30)
定休日:月曜※祝日の場合は営業、翌日休み
HP:https://oginosato.com/
②中島公園河川プール
自然の川を利用した、夏季限定の天然プール。今住んでいる家から近く、今年の夏はたくさん遊びました! “名水のプールで泳ぐ”という経験はどこでもできるわけじゃないですし、竹田市の豊かさを感じます。
③ 竹の子ひろば
トランポリンやターザンロープなど、子どもが夢中になる遊具がたくさんあります。ここに来ると娘たちがずっと遊び続けるので、すぐには帰ることができません(笑)。親としてはこんな公園が近くにあるのはありがたいです。
大分県/竹田市/移住/田舎移住/おおいた暮らし/竹田
※1 就職支援プログラム
https://www.iju-oita.jp/archives/15601/
●竹田市移住WEBメディア「+build.」
https://taketa-iju.com/
●竹田市暮らし体感インターンシップツアー
https://careetern.com/special_intern/taketa_tour
「大分(だいぶ)、変わる おおいた移住・・Dive to Change・・」とは?
詳しくはコチラ
大分県には、全国各地から様々な移住者の方が集まっています。
この連載記事では、それぞれの移住のきっかけや、今の暮らし、移住してよかったこと・こまったこと、今後のビジョン、住んでいる各市町村の支援情報など、移住者のリアルを取材していきます。
運営:大分県
制作:おおいたインフォメーションハウス株式会社
大分県 おおいた創生推進課
電話:097-506-2038
mail:a10113@pref.oita.lg.jp
受付時間/8:30~17:15( 土・日曜、祝日を除く)
〈大分県 移住公式サイト〉
〈大分県移住イベント特設サイト〉
〈オンライン移住相談窓口を開設しています〉
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