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見知らぬ土地で初めての子育て
孤独の大きさは想像以上だった

左から石川光さん、増田こずえさん、安田亜沙美さん、

眩しい日差しが降り注ぐ夏の朝。大分市内の待ち合わせ場所に、安田亜沙美さんと石川光さん、増田こずえさんの3人が集まってくれました。移住時期や出身地は異なりながらも、全員が2歳〜10歳までのお子さんを育てる現役ママになります。まず移住の理由について訪ねてみると、安田さんは短大卒業後の就職先が大分だったとのこと。大分県での暮らしは17年目に突入し、地元・鹿児島で過ごした年数をそろそろ追い越そうとしています。「もともと九州内で仕事を探していたのですが、大分には知り合いがいたこと。さらに自然の豊かさにも魅力を感じたので決めました。でも、初めの頃は少し勤めた後は地元に帰ろうと考えていて。そんな中、今の主人と出会って24歳で結婚。4年間の社会人生活で人間関係も築けていたので、その頃には“ここなら子育てをしても大丈夫”と思えるようになっていました」。そして結婚を機に大分市からご主人の実家のある別府市へ。ブライダル関連の会社で営業職に就いていたことから、その数年の間に地域についても学んだと振り返り、鹿児島訛りを直そうと苦労した日々も今の生活につながっていると話します。ですが出産を終えると、これまでの暮らしが一変。「仕事しかしていなかった4年間は“自分1人ならどうにでもなる”という感覚で過ごしてきたのですが、子どもと一緒にいるとその考えは通用しないという現実にぶつかりました。今では慣れましたが、独身時代はあまり意識をしたことがなかったスクールゾーンなどの交通規制の多さにもびっくり。さらに別府は道路が狭く、地域によっては霧が発生し、雪も積もるため子どもの学校が休園になることも。感覚をつかむまでは苦労しました」。


そして安田さんが話す大分の交通事情に大きくうなずいていたのが、ご主人の転職を機に夫婦そろって大分に移住をした長崎県出身の増田さん。“2人で子育てをしたい”という強い思いから里帰り出産は選択しなかったと話します。けれど産後の大変さは想像以上。「知り合いがいないので喋り相手がいない。出産後に主人が勤める会社の社宅から出たのですが、そこがどんな地域なのかもわかりません。その孤独感から本当に病んでしまい、産後間もない頃に行われる助産師訪問では行政のサポートを受けた方が良いとなって。そこから少しずつ回復したのですが、手を差し伸べてもらう前は“今日も誰とも話ができなかった”と落ち込み、あいさつだけでも良いから誰かと話がしたいと、用事もないのに近くのスーパーに足を運んだりしていました」。すると沖縄県出身の石川さんも、同じ行動をしていたとのこと。「散歩をして気を紛らわせたり、とにかく大人の人と会話をしたいという時期がありました。私も結婚を機に大分に来たのですが、出産前に簿記の資格を取ろうと職業訓練校に通った時期があって。そこで1人友達ができたのですが、しばらくするとその人が他県に移ってしまったんですよね。するとまたひとりぼっち。私も産後に引っ越しをしたので状況の変化を期待しましたが、孤独な環境は変わらずつらかったです。以前の職は接客業でしたが、今思えばどこに住んでいても通用する仕事をしておけば良かったという後悔も。働くにはまず子どもを保育園に預けないといけませんが、保育園の入園に関する情報などを親になる前、もしくは移住前に仕入れておけばよかったのですが、きっと過去の自分には子育て期の情報はアンテナにかからなかったのかな。その立場になってみないと、もらったアドバイスの重要性に気づけないから難しいですね」。

孤独感から脱出する糸口のひとつは
大分ママの集まるオンラインコミュニティ


では県外出身の3人がトンネルを抜けることができたきっかけは何だったのか? それは安田さん、石川さん、増田さんだけではなく、子どもを持つ多くの女性の悩みが加速した2020年4月からのコロナ禍でした。外出自粛や休校などで孤立したママのサードプレイスとなるべく誕生した、九州最大級のオンラインコミュニティ「大分のママ集まれ!」の存在です。大分県内での会員は1300人を超え、開設期から運営に携わる安田さんは今年の1月から大分支部の代表に。当時は幼稚園が休園し、自宅保育を余儀なくされていたと振り返ります。さらにSNSやメディアを通じ、メンバーとなった石川さんと増田さんもスタッフとして活動をサポート。2021年からは子どもの成長段階や、ママの趣味などに合わせて枠組みしたサークル活動も始まり、3人は“県外出身ママサークル”のメンバーとしても活躍しています。新しい土地でのちょっとした悩みや楽しかったこと、育児中のハプニングなど、日常のささいな事を話せるLINEのオープンチャット機能を中心に、zoomを使った顔の見えるお茶会や、対面でのお話会も不定期で開催。
増田さんは「このサークルに出会えたことは、自分の中ですごく大きかったと思います。県外出身と聞いただけで親近感が湧くからうれしいですね」と笑顔で話します。

赤ちゃんの頃は四六時中お世話が必要なため、誰とも会話をせずに1日が終わってしまうことも珍しくなく、仕事復帰後も家と会社、幼稚園や学校の往復が中心の毎日。わが子がいる日常にはたくさんの笑顔があふれていながらも、ふとした瞬間に姿を現す寂しさの波はとても大きなものです。そんな孤独を癒やしてくれるのは、同じ環境下で奮闘する同志との何気ない会話。「子どもの校区や小児科などの情報交換はもちろん、帰省の時期が近づくと話題にのぼるのはおすすめの大分土産。子どもと一緒に飛行機に乗る際の工夫の紹介も“県外ママあるある”かもしれません」(安田)。

そのやりとりはまさに、オンライン上で繰り広げられるママの立ち話。そしてそのコミュニティの中で見たのは、初めて住む土地での子育てやキャリアへの葛藤など、理想だけでは難しい現実に向き合いながらも、子どもたちの笑顔を守ろうと日々前を向く女性たちの姿でした。移住前にもサークルには参加ができ、オープンチャットを使って気になる現地の情報交換ができるそうです。
<移住者メモ>
大分ママのためのオンラインコミュニティ
大分のママ集まれ!

左から増田こずえさん、安田亜沙美さん、石川光さん

お名前 安田亜沙美
出身地・前住所 鹿児島県
現住所 別府市
年齢 36歳
家族構成 夫、こども3人
お名前 増田こずえ
出身地・前住所 長崎県
現住所 大分市
年齢 38歳
家族構成 夫、こども2人
お名前 石川光(ひかり)
出身地・前住所 沖縄県・福岡県
現住所 大分市
年齢 40歳
家族構成 夫、こども1人

左から「大分のママ集まれ!」副代表・森田典子さん、代表・もとむろ 朝美さん

大分のママ集まれ!
新たな「ヒト・モノ・コト」の出会いを創出する、大分ママのためのオンラインコミュニティ。
HP:https://mama-atsumare.com/oita
SNS:https://www.instagram.com/oitanomama_atsumare

大分県では、20・30代の皆さんに向けて、無料でITスキルの習得やFP(ファイナンシャルプランナー)資格取得のサポート、伴走型の転職支援を行っています。
詳しくはこちらの特設サイトまで!
https://tensyoku-oita.com/

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ママたちに聞いた大分県のおすすめスポット

①宇佐神宮/安田さん

家族みんなでドライブに行く際、必ずと言っていいほど立ち寄る場所。神聖な雰囲気も好きですが、境内には鯉が泳ぎ、エサをやることができるので子どもも楽しく過ごすことができます。

宇佐神宮
住所:宇佐市南宇佐2859
電話:0978-37-0001

②やまなみハイウェイ/増田さん
大分県で有名なドライブコースだと思うのですが、私はその道路から望む由布岳が大好きです。青々と茂る草原の風景も感動的で、車の窓越しから初めて見たときはびっくりしました。

やまなみハイウェイ
住所:別府市・由布市

③ 田ノ浦ビーチ/石川さん

大分県の海の中ではここが一番、地元・沖縄の海に似ていると思っています。結婚式の前撮りは田ノ浦ビーチで行い、ヤシの木の前で写真を撮ってもらいました。ヤドカリもいて可愛いですよね。

田ノ浦ビーチ
住所:大分県大分市神崎
<キーワード>
大分県/佐伯市/別府市/移住/田舎移住/おおいた暮らし/自然/海/山/子育て/ママサークル

大分県には、全国各地から様々な移住者の方が集まっています。
この連載記事では、それぞれの移住のきっかけや、今の暮らし、移住してよかったこと・こまったこと、今後のビジョン、住んでいる各市町村の支援情報など、移住者のリアルを取材していきます。
運営:大分県
制作:おおいたインフォメーションハウス株式会社

「大分(だいぶ)、変わる おおいた移住・・Dive to Change・・」とは?…Learn more

〈大分県への移住に関するお問い合わせ先〉
大分県 おおいた創生推進課
電話:097-506-2038
mail:a10113@pref.oita.lg.jp
受付時間/8:30~17:15( 土・日曜、祝日を除く)

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