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登山編!ミヤマキリシマが満開な「平治岳」へ【東京から来たわたしの、大分いいとこメモ。④】

ミヤマキリシマで人気の「平治岳」
そもそもミヤマキリシマってなに?
深山霧島(ミヤマキリシマ)は、九州の標高の高い火山地帯に限定して生育するツツジです。霧島、雲仙、阿蘇、くじゅう連山地域などの火山性の高い山に見られるお花で、見ごろは場所やシーズンによって異なりますが5~6月が一般的。私が東京勤めだったころ、メインの山行が長野や山梨だったので、このミヤマキリシマで山肌がピンクに染まる写真を見たとき感動したのを覚えています。だって九州限定でしか咲かないんですよ。「えーー!行きたーい!!けど、九州かぁ…遠すぎるぜ(絶望)。」と思っていたのに、今や車でサクっと1時間で行けちゃいます~!「嬉しい!」あと、どうでもいいけど小学生の頃ツツジの蜜吸っていませんでしたか?私は帰り道に友達と吸っていました(笑)もちろんミヤマキリシマではやっていませんよ。
久しぶりの登山にドキドキ…

ゲートの横を通っていざ入山

さっそくマイナスイオンが渋滞しているぜ…。
実はけっこう久しぶりの登山。ジムも会費だけ払っている立派な幽霊部員になっていたので今回登れるかちょっとドキドキでした。というのも、都内に住んでいた時は大体5時間程度の山行が多く、くじゅうは6~7時間なのでいつも「長いなぁ~。」と感じてしまうんですよね。とりあえずプロテインバーとウォータインゼリーいっぱい握りしめていざ入山!あとわたしは、「まぁ登れなかったらそれはそれでいいや~。」と自分に甘々なので。山はそれくらいの気持ちでいいやって思ってます。(笑)
ダメ!絶対!進行方向の人任せ!

滑りやすいところや急なところはロープが設置されている。
実は今回前半にちょっと事件がありました。ミヤマキリシマがシーズンの今、登る人がめっちゃ多いんですよね。県外からもいーっぱい来ているので、ヅラヅラと団子みたく固まってしまって。お喋りしながらなんとなく前の人たちについて行ってしまったら、正規の登山ルートから外れ、道ではない足場が土で滑る急こう配のところに到着してしまい…。四つん這いで上がる羽目になりました(トホホ)。当然写真を撮る余裕もなく、上の写真は正規の登山道でやや急こう配なので、ヒモが設置されているんですけど、そこは登山道ではないので当然ヒモや鎖もなく、土から出ていたツタを3本ほど乗り換えてやっと上がれました。土が水分を含んでいて、脚で踏ん張れないので、かなり体力を無駄に消耗しました。まさかあんなところで、ファイトー、いっぱーっつ!!をやる羽目になるとは思いませんでした(泣)。
みんな大好き「坊ガヅル」に到着~!

坊ガツル、きもちい~!この砂利道が地味にふくらはぎにきやがる…。

「平治岳」あ、あそこに上るのか…
ひと悶着あったけど無事に「坊ガヅル」に到着!「坊ガヅル」は2005年にラムサール条約に登録された湿原で約53haある広―い見渡しがいい場所。『法華院温泉山荘』に温泉もあって、キャンパーにも人気です。ここだと今から登る「平治岳」もばっちし見える。おぉ、あそこのてっぺんまでまだ遠いなぁ。と一旦ガックしさせてきます。でも肉眼でもミヤマキリシマを確認できて、やっぱりテンション上がる!下がったり上がったり大忙しです(笑)。この日は曇り予報でしたが、この時だけ青空が顔を出してくれて気持ちよかった~。私の推し山 「三俣山」(みまたやま)もキレイで登山仲間にまた良さを力説してしまいました(笑)

こういうのを渡るのが地味に楽しい
いざ大戸越(うとんごし)へ!
ぜったい初見で読めないここ、「大戸越」(うとんごし)。「なぜに?どこからうとんきたの?」と漢字界のルールガン無視で、絶対に話題に上がるこやつ。「由来なんだっけ?なんだっけ?」と言い合うのも恒例行事。文明の利器で調べたところ、むかし落人がここでそば畑作っていた説が有力なんだそう。そしたら「そばごしじゃないのか…??」 …知っている方、情報提供をお待ちしています!(笑)

なんで?なんでなの?の「大戸越」(うとんごし)
この「大戸越」、苦手なんですよね。樹林帯で開けていないのと、もともとくじゅうの土って火山灰が風化した“黒ボク土”で粘土質なのも相まって歩きずらいんです。しかしここを登らないとゴールできないので、頑張って登っていきます!
やっとこさ、すぐそこミヤマキリシマまで

最後の登り!
大分にきて初めて知ったんですけど、ミヤマキリシマって当たり年とはずれ年があるんだそうです。理由は「シャクガ」という虫の被害で、被害が大きいときはピンクの絨毯ではなく、茶色の絨毯になってしまうんだとか。虫の被害が、今季は阿蘇の方はダメだったとか、くじゅうは良かった、など読めないようで…。しかしながら今季の「平治岳」は大当り年で、一面まっっピンクでした!登山仲間も、こんなに群生していることが中々ないらしく、今までで一番かも!と言っていました。大分にきて3年。1年目はあばら骨にヒビが入り登山に行けず、2年目は「平治岳」に日程が合わず、3年目にして大当たり年に恵まれて、本当にきれいで、感謝感謝な登山日和でした!!

山頂から「坊ガヅル」。一番右が私の推し「三俣山」。絶景かな!

夏がもうすぐそこだよ。ってことで、山飯は冷やうどん
ぜひ大分に住んでいるみなさまもミヤマキリシマを見に、くじゅうまでお越しください~!(なぜか山側サイド発言…)笑 あと言うまでもなく、登山に適した格好で、余裕をもったスケジュールで山行しましょう!以上、来年も期待したい美しいミヤマキリシマでした~。

満開で嬉しいけど、疲弊が隠せない(笑)。
吉部登山口 ⇒ 大船林道入口 ⇒ 坊ガヅル 平治岳登山口 ⇒ 大戸越 ⇒平治岳
(ピストン=行きも帰りも同じ登山道を通ること)
今回の歩行時間:8時間49分(休憩時間1時間20分含む)
※山行に慣れている方と一緒がおすすめです
<情報収集元>
大分県観光情報公式サイト:https://www.visit-oita.jp/topics/detail/182
長者原ビジターセンター:https://kujufanclub.com/
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