大分のおいしいネタ、抽出しました。

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1.防災情報がこれひとつ、簡単操作で必要な情報を知らせてくれるアプリケーション

記憶に新しい大分県西部、北部、中部を中心に甚大な被害をもたらした「令和2年7月豪雨」(写真提供:由布市)

熊本地震、九州北部豪雨、令和2年7月豪雨など、ここ10年を振り返ってみても地震や台風などの大きな自然災害が起きていて、県内でも各地でさまざまな被害が発生しています。いざというときに私たちが頼るのは、テレビやラジオ、インターネットなどの情報ですが、多くの情報を精査しながら、今とるべき最適な行動を判断するのは難しいものです。災害時ともなれば不安も大きく、落ち着いた行動を意識しながらも迅速な避難行動を迫られる場合もあります。

「平成28年熊本地震」。写真は指定避難場所に集まった市民の様子(写真提供:由布市)

「災害が発生した時に適切な避難行動ができるよう、地図やGPSを活用し、現在地の情報を分かりやすく提供したいというのがアプリ誕生のきっかけでした」とは、大分県防災対策企画課副主幹の生野真樹(しょうのまさき)さん。特に自治体の窓口は細分化されている分、情報が分散してしまう傾向にあるため、ほしい情報にたどり着くまでに時間がかかってしまうこともあります。そんな課題を解決すべく、一人ひとりの状況に合わせて〝今いる場所で必要な情報〞を知ることができる大分県の無料公式アプリ『おおいた防災アプリ』が誕生しました。

2019年の運用開始以来、少しずつダウンロード数を増やしているそうです。

大分県生活環境部 防災局 防災対策企画課 防災推進班のみなさん

このアプリでは、気象情報や防災情報、河川水位情報などの最新情報のほか、河川のライブ映像など、災害時に知りたいことが簡単操作で確認できます。避難が必要な場合は、位置情報をもとに避難所や避難場所への最短ルートを表示するなど、落ち着いた行動を促す機能も。また、避難所や道路規制情報、土砂災害や浸水想定などの危険度の高い区域を示すハザードは地図上でわかりやすく表示されるので、「災害発生時はもちろんですが、日頃から近くの避難所や危険性の高い地域を知っておくのにも便利です」(生野さん)と、防災意識を高めるために役立つ情報がつまっています。

カメラ画像・水位計/大分県内主要河川等のライブ映像を配信。河川の水位状況もリアルタイムで確認でき、避難の目安にできます

ハザード表示/土砂災害危険度情報、洪水浸水想定区域など、備えとして知っておきたいハザードが地図上に表示されます

避難所等検索マップ表示/指定緊急避難所、津波避難施設、災害医療機関などを地図上に表示。最寄りの避難所も一目でわかります

2.いざというときに便利な新機能が追加され、ますます便利に!

マイ・タイムライン/居住地や家族構成などを事前登録することで、避難行動計画を設計。災害時にあわてず行動できる機能です

今年3月には、2つの新機能が追加されました。ひとつは「マイ・タイムライン」です。高齢者、障がい者、小さな子どもなど避難時に支援が必要な家族の情報や、ペット飼育の有無、住んでいる地域、非常時の持ち出し品リストなどの情報を事前登録しておき、常日頃から確認することができるものです。災害発生時には登録情報に基づいてプッシュ通知(トップ画面に通知)が届くので、素早い避難が可能です。

家族グループ/災害時に立ち上げると、グループに登録した人の現在地を共有。離れている家族の状況を把握できます

もうひとつの「家族グループ」は、災害が発生した際に、事前登録した家族や親戚など登録者全員の位置情報を共有できる機能です。「災害時に〝家族からの呼びかけがあったから避難した〞という声があったことから追加した機能です」とは同課主任の平山亜友美さん。災害は家族がそろっているときに起こるとは限りません。学校や仕事で所在が分からない家族の現在地の危険度を確認し、状況に応じて避難行動を促したり、避難状況を確認したりすることができます。

3.子どもから親世代へ。アプリで防災意識向上へ

「災害が起きた時にあわてることのないよう、何も起きてないときにこそ備えとしてアプリを取得しておいてほしいですね」と生野さんが話すように、いざというときのためにダウンロードしておきたいアプリです。スマホアプリというと、年配の方は「難しそう」と抵抗感を持つかもしれませんが、「お子さまから両親やおじいちゃん、おばあちゃんへ、このアプリ入れておいて!と教えてあげてほしいです。操作も簡単なので、年齢問わず使えます」(生野さん)と、スマホを使い慣れた若い世代からアプリが広がっていくことも期待しているそうです。

また、大分県に住む高齢の親や親戚などと離れて暮らす県外在住者にとっては、アプリで情報収集をしながら避難を呼びかけたり、避難状況を確認したりと、大分県内在住者に限らず活用できるのもこのアプリの利点。過去の災害を振り返ってみても、年配者ほど「うちは大丈夫」「家が心配だから」などと避難をためらう傾向にあります。離れて暮らす子どもや孫からの声かけが、大切な命を守ることにつながるかもしれません。

アプリを開くと、誰もが使いやすいシンプルなデザインで、操作も簡単。知りたい情報にタップひとつでたどりつける設計です。

いざというときはもちろん、事前に知っておくことで災害時に役立つ情報が満載のアプリを通じて、大分県民の防災意識向上にもつながりそうです。

自分や家族の命、大切な財産を守るためにも、まずはダウンロードしてみませんか?ダウンロードは無料、利用にも一切料金はかかりません。日頃からの防災への備えとして活用してください。

おおいた防災アプリ
お問い合わせ:097-506-3155(大分県防災対策企画課)
HP: https://www.pref.oita.jp/site/bosaitaisaku/oitabousaiappli.html
<キーワード>
大分県/防災アプリ/大雨警報/おおいた防災アプリ/ハザードマップ/大分防災情報/大分避難所/台風/安否登録/土砂災害
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