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豚の恩返し。「九重”夢”ポーク」で絶品料理に箸が止まらない。 【落合商店の週末㉘】
皆さん、肉は好きだろうか。
恐らく9割程の人が好きと答えるのではないかと思う。では牛、豚、鶏をランク付けすると…?
俺は鶏、牛、豚というランク付けになる。
疲労には豚肉が良いみたいだ。
ビタミンB1が豊富で、エネルギーの生成、疲労の蓄積を防ぐという。(そうネットに書いてあった。)更にそのビタミンBが、他の牛が鶏などの肉に比べて5~10倍含まれているとのこと。(これもネットに書いてあった。)
そうであれば疲れにくい体を手に入れるために、豚肉をもっと食べた方が良いよな…。
と、美味しい豚肉を求め彷徨い続けた結果、大分市内中心部、府内町から遊歩道を渡った大手町にいた。
そんなタイミング良く美味しい豚肉のお店なんかあるわけ…あった!!!
その名も『ぶたの籠』!
ということで早速入店。

清潔感が溢れる店内に90年代の懐メロが流れていてテンションが上がる。

お店の人は俺と同年代っぽいな。
入口には九重町に関するフリーペーパーが置かれていた。
さすがは「九重”夢”ポーク」を打ち出しているお店だ。
このフリーペーパーを片手に九重町を訪れるのもよさそうだ。

「いらっしゃいませぶー。」
えっ??
目を丸くし、2~3歩後ずさりをした。
何故かって、豚が話しかけてきたから。

そんなはずはない。
これは夢だ!目を覚ませ!
両目を擦ってもう一度声のする方へ。

やっぱり豚だ…。人面豚が立っている。
「どうしたんだぶー?」
また豚が喋った!
そんなわけない!
落ち着け!よーく見ろ!
豚じゃない!豚じゃない!豚じゃ…
ってやっぱり豚じゃねーか!
「多様性の時代、豚だって喋る時代だぶー!早く座れぶー!何にするだぶー?」
「じ…じゃあトンカツで。」
「あっ、売り切れだぶー。」
「ほな生姜焼き。」
「それさっき売り切れたぶー。」
「全部売り切れじゃねーか!」
「お前が早く来ないから悪いんだぶー! うちは人気店なんだぶー!」
「じゃあ何ならあるんだよ?」
「一番人気の打ち出しメニューの炭火焼きならあるぶー!」
「何で一番人気が余ってんだよっ!」
「まぁいいから、座って待ってろぶー! あっ、厨房の中は絶対覗くなぶー!」
そう言って人面豚は厨房に籠った。
待っている間壁に目をやると、豚の他にもお米へのこだわりや
夜の居酒屋としての営業案内が貼られていることに気付き期待が膨らむ。

暫くすると、香ばしい香りが漂ってきたもので…。
たまらなく食欲をそそる香りに耐えられず少しだけ、厨房を覗くことに。
バレないように、そっと…。
人面豚は、炭火で仲間の肉を焼いていた。

炭火でじっくり丁寧に焼かれている。
聞くところによるとこの人面豚、このお店を開いたいきさつは、様々な飲食店でのパートの経験と、以前お父さん豚が都町で炭火の焼肉屋を営んでいたことが影響されているという。
大分は鶏肉のお店はたくさんあるし、牛のお店もある。豚は少ないなと思い、仲間の肉を扱うのとに決めたそうだ。
そこで目をつけたの「九重”夢”ポーク」。
多くの仲間の中でも、「九重”夢”ポーク」は、脂が多く甘みがあるとのこと。
そして炭火で焼くことで炭の香りが加わり旨味が増すと言っていた。
そして出てきたのがこれ。

「九重夢ポークの炭火焼」 800円
「本当は金曜日のディナータイム限定で出してるんだぶー。
まずは何も付けずにそのまま食ってみろぶー。」
「はぁ…いただきます。」

「ぶたっ…じゃなかった…うまっ!」
九重夢ポークの素材の良さと、炭火で焼いたことでの旨みが口の中に一気に広がった。
もうこのまま何も付けずに全部食べたい。
「待て待てぶー! 次は柚子胡椒を付けてみろぶー。」
勿体ないなと思いつつも、言われるがままあに柚子胡椒を付けて…
ヤバっ!!柚子胡椒との相乗効果が…!
「次は自家製のタレだぶー!」
うわっ!これ焼肉っ!!

「おいっ、人面豚!どの食べ方もウマいじゃないか!!」
無心になって食べ続けた。
何か喋りかけてくるが、もう人面豚の話は聞こえない。
豚肉ってこんなに美味かったのか。 素材が持つもともとの風味と焼き方で更に旨味が増す。
さすが豚だな、豚のことは豚が良く分かっている。
心もお腹も満たされたところで振り返ると、いつの間にかあの人面豚はいなくなっていた。
あれっ?
ふと脇を見ると、人面豚の代わりに見覚えのある小さな豚の姿の置物が…。

ぶ…ぶーちゃん…。
古い記憶が蘇った。
そういえばある日の小学校からの帰り道、怪我をして動けなくなった野良豚を助けたっけ。
その豚をぶーちゃんと名付けたが、怪我も治った頃いつの間にかいなくなっていた。
そうか…ぶーちゃん、恩返しをしてくれたんだな。
厨房を覗いたのを気付いていたのか…。それでいなくなったんだな。
置物と一緒にぶーちゃんから無言のメッセージがちゃっかりと残されていた。

ぶたの籠
通常ランチ営業のみ。
金曜日は居酒屋、予約があれば金曜日以外でも居酒屋営業可。
飲み放題、貸切も可。
よしっ、今年の忘年会はぶたの籠に決めた!
ふと現実に戻るとぶーちゃんではなく、女性オーナーの河野さんがせっせと厨房で九重夢ポークを焼いていた。
やはり厨房からは炭火で焼く九重夢ポークの香ばしい香りが漂い、それがまた更に食欲をそそってくる。
「すいません、おかわりください。」

※河野さんは顔出しNGで豚のマスクをしています。
電話:070-1949-0441
営業時間:11:00~14:00(金曜のみ居酒屋営業あり17:00~23:00 ※その他曜日も貸切条件で予約可)
定休日:日曜、祝日、その他不定休あり
駐車場:なし
HP:https://www.instagram.com/butanokago/
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