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君と猫と路地裏で。みんな大好きカレーライス…改め「北インド料理」【落合商店の週末㉖】
思えばカレーとは不思議なものだなと思う。大人も子供もみんな、猫だってカレーライスが好きなのだから。
大人は辛口、子供は甘口で。猫は猫舌だから甘口で冷めたもの。1日置いたような。
カレーはお米で食べても良いしナンで食べても良い。
パンの中に入れて揚げたカレーパンもあればカレーうどん、カップラーメンにもカレーがある。 北海道ではスープカレー。 キャンプで思い浮かべるのは飯盒(はんごう)で炊いたお米とカレー。
カレー風味も人気でお菓子にもあるし、チャーハンのカレー風味も美味しかった。
中津育ちの私としては、カレー風味に唐揚げを一時期作っていたが、なかなかうまくいかず。(因みにカレー唐揚げは新潟で人気だそう)
カレーって国民食なんだなと思う。であれば大分県内にある美味いと思えるカレーのお店を探してみよう。そう思ってのらりくらりと歩き続けたどり着いた別府、竹瓦小路の入り口。
なかなか良いノスタルジーな雰囲気を醸し出す通り。
通りを抜けると何やら気になるお店。その名も『Norary-Crary』。まさに今の気分にぴったりなお店である。

竹瓦小路を抜け、竹瓦温泉の前なのでわかりやすい
近くに猫がいた。
やはり猫もカレーライスが好きだから近くにいるんだね。
「おっ…何やら書かれているじゃないか…。」

お店からの入店に際しての注意書きが
「…なかなか拘りが強そうというか…何というか。面倒臭そうな店だな。カレーじゃなくて北インド料理か。」もういいや、暑い…とりあえず入ろう。
「こんにちは~。」
ガラス張りのドアを開けて入ると、丸テーブルが並んだ小綺麗な店内。
「いらっしゃい!」と声をかけてくれたのは、オーナーの水口(みなくち)さん。

オーナーの水口さん
ー予約してないっすけど大丈夫ですか?
「おぅ、いいよ。」
―じゃ、ボンカレーください。
「あいよ、ボンカレ…てねぇよ!」
ーじゃ、ククレカレーで。
「ククレカレ…ってねぇって!なんだよ、その『つるピカハゲ丸』の4コマみてーなボケは!お前は『のむらしんぼ』か!?えぇ!?」
ー何ならあるんですか!!!?
「うちは北インド料理をターリー(インドの定食)で出してるから、ちょっと待ってな…(面倒臭い客が来たな…。)」
と言うと、水口さんはトントンじゃがいもにんじんを切って涙を浮かべて玉ねぎを切って…。
「いや、もう仕込んであるから!お客さんの前でトントン切らないよ!時間かかるだろ!」
待っている間にいい匂いが漂ってきた。目の前には年代物のテレビのディスプレイ。
僕は寝転んでテレビを見ようとしていたら電話が鳴り、外に出る。(※店内は寝転び禁止です)
ふと足元に目をやると、さっきの猫がうるさくつきまとっていた。
「私にも早く、くれにゃーにゃーにゃー」って。
「よしよし、わかった。あとであげるにゃー。」
と言って再び店内に戻ると、さらにいい匂いが。ふ~んとってもいい匂いだね♪ 早くできないかな…♪
「…いや、もうできてるで。」
おっと、間違えて違うテーブルに座っていた。
テーブルに上には色取り取りのターリーが!

『Norary-Crary』名物 北インド料理のターリー 2000~2500円(サイズ、量により)
ーこ、これ俺のですか?めちゃくちゃ本格的やないすか!なんか…おちょくってすみません。
「おちょくっちょったんかい!はよ食べてみ!」
美味っ!!!
この黄色のお米はインディカ米だろうか。ものすごく北インド料理に合う!
次いでパパド(薄焼きせんべいのようなもの)を割ってカレーにつけて食べる。
パパドも美味っ!!!
ナンとはまた違う食感とうま味が口の中に広がった。
聞けば水口さんは、もともとIT、デザインの仕事をしていたそう。その傍ら、知り合いの店などでスパイス料理を作り始め、出店した。
長年この地で北インドのスパイス料理を作り続けているからか、大分県内の情報はかなり豊富だ。大分の知らないことや面白い場所、人…色々と教えてくれた。
さらには竹瓦商店街でイベントを行うなど、このエリアを盛り上げている。北インド料理で満たされたところで、何やらガラス越しに視線を感じた。
「はっ!!!さっきの猫だ。」
しまった…あまりの美味しさに猫のことを忘れていた。顎を上げうらめしそうに眺めている。
困ったな。
水口さんに相談してみると「カレーパンやったらすぐできるで。」と。
ーあ~っ!今カレー言うたな!やっぱカレーで合っとるんやな!
「あ~、もう面倒やけん今はもう聞かれたら『カレー』っち答えよんわぁ。やけん今はカレーでOK。(ほんと面倒臭い奴やな…。)」
猫がお腹いっぱいになって残ったら食べ歩きしながら別府の街を歩こう。
そう思って「カレーパン」をオーダー。

揚げたばかりの「カレーパン」500円
食べ歩きに良いサイズだが、大きめなのが嬉しい。まず猫にあげる前に味見。
うわっ…これも美味い!
揚げたばかりのカレーパンってなかなか食べる機会ないから。こんなに美味いんだ!と感動。
そして大きいので満足度もかなり高い。
「美味いにゃー」と猫も一緒になって食べた。
「夏でなくとも、秋も冬もカレーだにゃー。」
猫と仲良くなりまたこのお店で再会を誓ったのだった。
そう、看板にはさも頑固親父かと思わせる注意書きが書かれていたが、実際はそうではなく純粋にカレーを食べに来ても良いのだ。
実際にはこんな面倒臭い僕も迎えてくれたのだから。
ありがとう、水口さん。
※某フォークソングの歌詞をオマージュしての内容となっており、実際に猫にカレーを与えていません。カレーのスパイスや玉ねぎが猫の健康に悪影響を及ぼす場合がありますので、真に受けて与えないでください。
電話:なし
営業時間:12:00~15:00 ※夜は予約のみ
駐車場:なし
定休日:不定
HP:https://www.instagram.com/norary.crary/
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