大分のおいしいネタ、抽出しました。

ここから本文です。

TOPICS

まとめ記事・動画

1.住宅地の中に、ふっと現れる音楽のある空間


日出町の大型店舗が軒を連ねるエリアの裏通り、静かに佇む建物が見えてきます。それが『Monterossa』です。派手な看板があるわけではなく、どこか控えめ。それでも一歩中に入ると、空気が変わるのがわかります。営業は水・木・金・土曜の週4日。

レコードから流れる音は決して主張しすぎず、けれど確かに空間を包み込む存在。コーヒーの香りと混ざり合い、自然と深呼吸したくなるような雰囲気です。ここは“何かを急いでする場所”ではなく、“ゆっくり過ごすことを許してくれる場所”。そんな印象を受けました。

2.帯刀さんの想いが形になった、音楽とコーヒー


このカフェを作ったのは、オーナーであり店主でもある帯刀(たてわき)正明さん。若いころは海外での駐在生活が長く、南仏やイタリア、ドイツなど、各国の文化や暮らしに触れてきました。なかでも印象に残ったのがイタリア。

店舗づくりにあたっては、好きなイタリアの空気感や色合いを建築家や工務店に丁寧に共有。レコードの視聴スペースや並べる棚、居心地のいい空間、その静かなこだわりが随所に感じられ、訪れる人を自然体でいさせてくれます。

3.コーヒーとスイーツ、音楽とともに

「カスカラベリーソーダ」700円。コーヒーの果肉を煮出して作ったシロップの甘くてフルーティーなソーダ

「コーヒー」は500円

カフェとしての魅力も、もちろんしっかり。メニューなどは大分市の『Create Coffee Lab』監修中煎りと深煎り、2つのオリジナルコーヒーを揃えています。『友永パン』のパンを使った「ホットサンド」や、数種類を少しずつ楽しめるスイーツプレートなど、どれも気取らず、それでいて丁寧につくられているのが印象的。音楽を聴きながら味わうことで、いつものコーヒーが少し特別に感じられます。

「モンテロッサバスクチーズケーキ」500円 ※盛り付けは日によって変わります

「モンテロッサジェノベーゼトースト」600円

4.レコードと出合い、音を楽しむ


店内に並ぶのは、約3000枚のレコード。ジャズやロック、昭和歌謡までジャンルは幅広く、どれもオーナー・帯刀さんが長年かけて集めてきたコレクションです。

試聴スペースには「今日のおすすめ」としてセレクトされた音盤が飾られていて、ヘッドフォンをつけてじっくり音と向き合えます。試聴スペースの利用は60分・テーブルチャージ1000円(コーヒー付き)。周りを気にせず、自分のペースで音を確かめられるので、レコード初心者でもハードルは感じません。WiFi完備で電源もあるので、PC作業をしながらでも楽しめそうです。帯刀さんがそっと寄り添うようにサポートしてくれるのも心強いところ。現在はレコードは試聴のみですが、いつかは販売もしていく予定なんだそう。

5.表現が広がる、レンタルスペースと余白

店内にはレンタルスペースも用意されており、ギャラリーとしての展示や、プロジェクターを使った上映会、各種イベントなどにも対応。にぎやかすぎず、静かすぎない。その絶妙な余白が、人と人、音楽と表現を自然につないでくれます。

コーヒーを飲みに来たつもりが、音楽に出合い、人に出会い、表現に触れる。『Monterossa』は、忙しい日常のなかで、ふっと立ち止まり、自分の感覚を取り戻す。そのための小さな逃げ場として、そっと覚えておきたい一軒です。

12月25日(木)~27日(土)がプレオープン。グランドオープンは2026年1月9日(金)~となるので、SNSなどでチェックして来店を。

右からオーナーの帯刀正明さん、フロア担当のゆきえさん、手伝いに来ていた『Create Coffee Lab』の上甲喜一さん

Monterossa(モンテロッサ)
住所:速見郡日出町3904-13
電話:0977-72-4680
営業時間:12:00〜18:00、カフェは14:00〜 ※レコード試聴スペースは1200~ コーヒーのみ提供可能
定休日:日〜火曜
駐車場:7台
HP:https://www.instagram.com/monte.rossa_hiji/
<キーワード>
大分/速見郡/日出町/カフェ/コーヒー/レコード/日出町カフェ/日出町スイーツ/ニューオープン/新店

おすすめトピックス

ページのトップへ