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ワクワクする文房具屋へ!― 文具屋『堀文』が目指す「つくれる」楽しさとこれから ―/堀文(別府市亀川東町)
1.「作れる文具屋さん」──『堀文』のリニューアル、その先に生まれた場所
別府市亀川にある「堀文(ほりぶん)」は、地域に根差した文房具屋さんとして長年親しまれてきました。小学生の頃、ここで初めて自分のノートを買ったという人もいれば、仕事道具を選ぶのに通っているというビジネスマンも。そんな日常に溶け込んだ文房具屋が、今ちょっとワクワクする場所へと進化しています。
それが、店内に誕生した「DIG STATION(ディグステーション)」。
アクリルブロックなどが印刷できる、UVプリンターや大判プリンターなど新しくプリンターが入荷し、小さな“ものづくり工房“のような空間に。お気に入りの写真やイラストを使って、自分だけのアイテムがその場で作れる。文房具屋という枠を越え、地域の人がふらりと立ち寄って、自分の「作ってみたい!」をカタチにできる場所が、オープンしたのです。
このリニューアルは、ただ新しい機械を置いただけじゃありません。これまでの「文房具を買うお店」から、「思いついたことや大切な思い出を、みんなで楽しくカタチにできる場所」へ。そんな、ちょっとワクワクする変化を生み出したのは「誰でも気軽に“つくる楽しさ”を味わってほしい」というお店の想いなんです。
2.制作現場で見た、モノがカタチになる瞬間
「Tシャツのオーダーが増えてきました」と笑うのは、制作を担当している吉田優介さん。実際にその現場を見せてもらいました。
注文が入ると、まずは持ち込まれたデータをチェック!JPGやPDF形式、もしくはイラストで持ち込みます(A4サイズまで)。Tシャツのサイズを選び、胸や背中、肩の好きな場所へプリントができます。
「データをスキャンして、インクで刷って、プレス機でぎゅっと押さえて完成。作業は意外とシンプルなんです」と吉田さん。1枚のTシャツが、ほんの数分でオリジナルの一枚に変わっていく様子は、まさに“ものづくり”の醍醐味です。
価格も気軽で、1印刷900円~、Tシャツの生地代は1枚1000円〜。合計2000円程度でオリジナルTシャツができるというのも、人気の理由のひとつです。
「例えばお孫さんの描いた絵をTシャツにしておばあちゃんにプレゼントする──そんな温かいやりとりが、この場所から生まれたらうれしいですね」と、堀社長は目を細めます。
手描きのイラストを取り込んで、学園祭や夏祭り用にチームTシャツをつくる学生グループ。自作のデザインをTシャツにしてネット販売したいという若者…。さまざまな人たちが、この場所に“自分のアイデアをカタチにする”ために集まってきそうです。
3.街にひらかれた“ものづくりの拠点”へ
『堀文』の隣にある『DAIVE KAMEGAWA(ダイブ亀川)ビル』も、いま新しく動き出しています。秋には、「ベップ・アート・マンス」にも参加予定。開催されるのは【あなたの絵を「トートバッグ」に】というワークショップ(9/27(土)~11/15(土)予定)。
自分で描いた絵を持ち込めば、その場でオリジナルトートバッグが完成します(参加料:1320円、印刷のみ:990円)。
「もっと気軽に、“つくる”を楽しんでほしい。体験のワークショップもあれば、3Dプリンターの展示もある。ものづくりの場所としていろんな人に利用してほしい」と堀社長は話します。
8月30日(土)までは期間限定で『100にちカフェ』をオープン。大学生3人が「地域にひらかれた居場所」をテーマに運営するチャレンジカフェとして場所を提供しています。
「ここが、亀川の新しい“拠点”になれたらうれしいですね。地元の人も、観光でふらっと来た人も、若い世代やクリエイターも、みんながゆるくつながれる場所。この街には、そんな空気感のある場所が必要だと思うんです」と、堀社長。

左から堀雄太朗社長、吉田優介さん
リニューアルをきっかけに、堀文は「売る」だけではなく、「つくる」「つながる」場へと変わりつつあります。文房具屋としての機能はそのままに、まちの未来を支えるプラットフォームのような存在へ。これから、どんなワクワクがここから生まれていくのか、楽しみでなりません。
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