大分のおいしいネタ、抽出しました。

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今回は、JR南大分駅より“徒歩旅”スタート。

JR南大分駅

駅を出発して右手へ。信号を渡り『玉泉院』へ続く小道へ入れば、目的地の日本家屋が見えてきます。

店の外観。エンジ色のタペストリーが目印

徒歩約3分で到着したのが、昨年11月から金・土曜のみ営業する『どろぜんざい 甘吉』。城よしこさんと佐藤周三さんが二人三脚で店を切り盛り。築60年ほどの民家はタペストリーがなければ通り過ぎてしまうほど、地域に溶け込んでいます。店名の通りぜんざいが主役のお店ですが、“どろ”とは一体…? とっても気になるお店、まずは「どろぜんざい」を注文してみました。

「どろぜんざいセット」煎茶付き1320円

器を持ち上げればずっしりと重さを感じるほど、中身がたっぷり。北海道産大納言を使ったぜんざいを作るのは城さんの担当で、幼少期から慣れ親しんだどろっと濃い目に仕上げています。小豆の粒がしっかりと際立つぜんざいは、甘すぎず後味はスッキリ。添えられた昆布やクラッカーの塩味がちょうど良い口直しに。

びっちょが2本分が入っているので食べごたえも十分

箸で中を探ってみると現れるのは、幅広な平たい麺。ぜんざいやおしること言えば、餅や白玉を思い浮かべる人が多いはず。ですが『甘吉』では、大分の方言で“びっちょ”という、やせうまやだんご汁に用いるように薄く伸ばしただんごを入れているんです。
“びっちょ”の担当は佐藤さん。生地に使用する小麦粉は、豊後高田や国東、宇佐などの県産粉の中でも1~2週間以内にひいたものを仕入れるこだわりぶり。注文後に約30gの生地を丁寧に手延べしてゆでることで、ツルツル&モチモチの食感が生み出され、ぜんざいともよく絡みます。だんごの生地や手延べの厚さ、ゆで具合など、佐藤さんが腕を磨いてきたとあって、「“びっちょ”のぜんざいが食べたかったんよ」と懐かしむ声とともにリピートする人も多いとか。

数量限定の「アマキチボウル」ホットコーヒー付き1320円

あんこを使った甘味は他に2種類。話題のアサイーボウルならぬ「アマキチボウル」にも、あんこがたっぷり。牛乳から作るなめらか食感の自家製ヨーグルトや冷凍寒天、冷凍フルーツと盛りだくさん。小豆のトッピングが何だか白クマのような愛らしい表情に見えてきて、食べるのをためらってしまいますが…ここは迷わず一口。あんことヨーグルトが相性抜群で、こんなにも暑い日が続く時期はクールダウンに持ってこい。少し時間をおいてシャリシャリと半解凍で食べるのが私のオススメ!

「甘吉金時」600円

もう1種類は先月末に登場したばかりの「甘吉金時」。あんこの程よい塩味がアクセントになっていて、お茶のフレーバーとも好相性。どろぜんざいの後でもペロリと食べられるサイズ感も魅力です。付け合わせのスナックはそのまま食べてもいいですが、溶けかかったシロップに砕いて浸してみて。カリッと香ばしい塩系のスナックがなぜか絶妙に合うんです! にしても、同じあんこを使っているはずなのに、それぞれこんなにも味わいが異なるように感じるのは何だか不思議。

縁側の机は佐藤さんのお父さんの手作りで、幼少期から使っていたもの。和の雰囲気になじみます

座敷のほか、個性的な家具が並ぶ半個室のテーブル席もあります

玄関を上がり、中庭を囲むように配された廊下を通って奥に行くと、風情のある和の空間が広がります。入店は中学生以上としていますが、これは所々に小さな段差があったり、古家具などが至る所に配置していたりと、小さいお子さんに思わぬケガなどがないように考慮しているからなのだそう。どこか懐かしさを感じる雰囲気に、つい長居してしまいました。

左から城さんと佐藤さん。話せば話すほどにお店への愛情が伝わってきました

とても明るく太陽みたいな城さんと、おおらかでやさしい笑顔が印象的な佐藤さん。顔出しは恥ずかしいからと後ろ姿ですが、ふたりの人柄も相まってきっと笑顔になれるはずです。手作りで提供するためどのメニューも数に限りがありますが、愛情がたっぷりこもったあんこのデザートを求めてぜひ訪れてくださいね。

どろぜんざい 甘吉(あまきち)
住所:大分市永興1-16-7
電話:なし
営業時間:11:00~16:00(LO15:00)
定休日:日~木曜
駐車場:4台
HP:https://www.instagram.com/amakichi.oita/
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